浅草 秋の三社祭、静かなスタート 厳かに例大祭式典 コロナ終息も祈願

2020年10月18日 07時09分

厳かに執り行われた三社祭の例大祭式典

 新型コロナウイルスの影響で延期されていた浅草神社(台東区)の三社祭が十七日に始まり、一年間の感謝と祈りをささげる「例大祭式典」が厳かに執り行われた。本来なら式典後に約百基の町神輿(みこし)が繰り出し、一気にお祭りムードとなるが、今年はコロナ禍で中止に。あいにくの雨も重なって静かなスタートとなった。 (加藤健太)
 式典は、祭りを主催する神社奉賛会の役員らが参列し、コロナ禍の終息も祈願した。今シーズン一番の冷え込みとなる中、境内では、参拝者が傘を差しながら式典の様子を見つめていた。
 神輿庫も開けられ、三基ある豪華な宮神輿が存在感を放っていた。鳥居の近くには、感染防止策として消毒用のゲートや検温装置が設けられた。

神輿庫が開けられ、姿をみせた3基の宮神輿=いずれも台東区で

 例年であれば、式典に続き、町神輿が一斉に繰り出す「連合渡御(とぎょ)」がある。浅草一帯が熱気に包まれ、あちこちで神輿を目にし、おはやしを聞くことができるが、今年は日常と変わらない風景が広がった。
 式典後、神社総代の一人の藤田和弘さん(77)は「どんな形で開催できるかをずっと模索してきた。たとえ最小限でも、知恵を絞って開催することが来年以降につながる」と強調した。
 祭りは五月から十月に延期され、日程も三日間から二日間に短縮された。連合渡御のほか、芸者らがにぎやかに歩く「大行列」や、都無形民俗文化財に指定されている「びんざさら舞」の奉納も中止になった。
 最終日の十八日は三基ある宮神輿のうち「一之宮」だけをトラックの荷台に載せ、氏子四十四町を巡る。見物客らの密集を避けるため、主催者はルートは公表せず、巡行の様子をYouTubeで生中継する。

浅草神社の境内に設けられた消毒用のゲート


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