ハマ産ナシで地ビール 旬香る「浜なしごーぜ」 横浜市緑区の醸造所が季節限定販売

2020年10月18日 07時11分

「浜なしごーぜ」の魅力を語る清藤さん=横浜市緑区で

 秋が深まる中、横浜市内で生産されたナシ「浜なし」を使ったビール「浜なしごーぜ」を、同市緑区の醸造所が今月から発売している。旬の果実が香る季節限定の地ビールに注目が集まっている。 (杉戸祐子)
 浜なしは品種名ではなく、市内で生産された幸水や豊水などのナシを総称するブランド名。二〇一五年にJA横浜が商標登録し、市内の認定農家が生産している。糖度の高さと大きさが特徴で、JA横浜の直売所などで販売されている。
 「浜なしごーぜ」を手掛けたのは、緑区十日市場町のクラフトビール醸造所「TDM1874ブルワリー」。一八七四(明治七)年に創業した酒販店「坂口屋」が二〇一七年に開設した。地域の食材を生かしたビール造りを目指し、同年から浜なしを使ったビールを醸造。傷が付いたりサイズが小さかったりするなどの理由で販売の規格外となった浜なしの果汁を、乳酸の酸味や塩味が特徴的なドイツ系のビール「ゴーゼ」と調和させ、香り豊かで食事に合う辛口のビールに仕上げた。
 一七、一八年は果汁を冷凍保存し、定番商品として通年で提供していたが、果汁の品質維持を考え、昨年から年一回の季節限定に切り替えた。今年は本格的なプレス機を導入し、より酸化の少ない果汁がとれるように。九月に約三週間をかけ、二十キロ分の浜なしの果汁を使い、ビール四百リットルを醸造した。知名度も徐々に上がり、清藤(せいとう)洸太店長(36)は「『浜なしごーぜ』を目当てに来店するお客さんが増えた」と手応えを語る。
 果実を提供する農家も大喜びだ。醸造に使われている豊水を育てた青葉区の農業金子茂文さん(70)は「丹精込めてつくったナシを、規格に合わないからと言って処分するのはしのびなかった。地元のビールの材料になるなんて、こんなに素晴らしいことはない」と受け止める。
 三百五十ミリリットル缶五百円(税別)。醸造所と、同市中区日本大通の系列店「マルシェ・ディジュール関内店」のほか、オンライン(商品名で検索)でも販売している。問い合わせは醸造所(水曜定休)=電045(985)4955=へ。

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