米国、女性の死刑執行へ 連邦レベルで67年ぶり トランプ政権の意向影響か

2020年10月19日 06時00分
 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米司法省は16日、2004年に中西部ミズーリ州で起きた殺人事件で、死刑判決が確定した女性死刑囚(52)への刑執行を12月に予定していると発表した。米メディアによると、連邦レベルで女性に死刑が執行されれば67年ぶりとなる。

15日、米南部フロリダ州で、テレビ中継された集会で話すトランプ大統領=AP 

 決定には11月の大統領選を前に「法と秩序」を強調するトランプ政権の意向が影響した可能性もある。
 司法省によると、死刑を執行されるのはカンザス州出身のリサ・モンゴメリー死刑囚。04年12月、ミズーリ州の妊娠中の女性宅を訪問し、首を絞めて女性を殺害。遺体から胎児を連れ去った。その後、逮捕され、07年に地元地裁が死刑判決を出した。上訴は却下されている。
 死刑は12月8日、インディアナ州の施設で薬物によって執行される。米メディアによると、女性への連邦レベルの死刑執行は、6歳の少年が誘拐、殺害された事件で実施された1953年以来となる。
 司法省は03年以降、死刑執行を見送ってきた。だが、死刑を支持するトランプ政権の下、19年7月に「死刑は連邦議会の承認と大統領の署名で明確に認められている」(バー司法長官)と再開を宣言。今年7月には17年ぶりに連邦レベルで死刑を執行した。
 米民間団体「死刑情報センター」によると、米国では連邦政府と28州に死刑制度がある。

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