<座間事件公判>検察「単なる殺人」中間論告で 弁護側は「承諾」

2020年10月20日 06時00分
東京地裁立川支部

東京地裁立川支部

 神奈川県座間市の男女9人殺害事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の第9回公判が19日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であった。検察側は、3人目までの殺害事件の中間論告で「被害者による殺害の承諾がないことは明らかで、単なる殺人行為」と断じた。弁護側は中間弁論で承諾が成立していたと主張した。
 検察側は、被害者3人はいずれも白石被告のアパート自室で2人きりの時に殺され、被告の供述以外に具体的な殺害状況を示す証拠はないと指摘した。その上で、これまでの被告の説明には一貫性があり、内容も詳細で合理的なことから、信用できると評価。首を絞めると3人とも激しく抵抗したといった供述に照らし「強盗強制性交殺人罪などが成立する」と述べた。
 弁護側は「被害者は3人とも被告との事前のやりとりで、薬を飲んで意識がもうろうとした時に首を絞められて殺害されることをリアルに想定していた」と述べ、被害者は黙示的に殺害を承諾していたと主張した。
 検察側の論告は通常1回だが、長期審理が想定される場合、裁判員の負担軽減や論点整理のため事件を分けて審理し、中間的に論告する場合がある。21日から4~7人目の殺害に関する審理に入る。(林朋実)

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