千葉県でも異臭騒ぎ、昨年5月に通報50件超 神奈川県で多発し謎深まる

2020年10月19日 19時24分

千葉県庁

 神奈川県内で異臭に関する通報が相次いでいる問題で、千葉県内でも昨年5月に異臭による通報が1日に50件以上相次いでいたことが消防などへの取材で分かった。健康被害は確認されていないが、原因は特定できなかったという。
 昨年5月8日午後9時から翌日午前零時ごろまで、千葉市稲毛区、美浜区、花見川区の住民から「焦げ臭い」「プラスチックの焼けるような臭いがする」などの通報が相次いだ。市消防局によると、23件の出動記録が残っており、現場で消防署員は「ガス臭い」「花火が終わった後のような臭い」などと感じたという。周辺では火災などは発生していなかった。
 また、千葉市の北側に隣接する同県八千代市では8日夜に同様の通報が30件あり、さらに北にある印西市でも数件あった。
 消防からの連絡を受け、千葉海上保安部が同日中に巡視艇で調査したが、原因は特定できなかった。市消防局によると、千葉市と市原市の沿岸部に石油精製所などのコンビナートがあるが、この日、異常は確認されていないという。
 銚子地方気象台の記録などによると、通報があった時間帯は海がある南や南南西から風が吹いていた。八千代市消防本部の担当者は「地上で原因が特定できなければ、可能性としては東京湾を航行する船舶ぐらいではないか」と推測する。
 神奈川県内では「ゴムが焼けたような臭いがする」といった通報が今年6月以降、横須賀市や横浜市などで相次いでいる。10月に両市内で採取された空気からはガソリンの成分が検出されている。(山口登史)

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