寅さん記念館 来館500万人を突破 コロナで苦境の柴又に笑顔

2020年10月20日 06時40分

寅さん記念館の500万人目の来館者となった鈴木裕一郎さん(左)と詩織さん=葛飾区で(区提供)

 映画「男はつらいよ」の撮影セットなどを展示する、葛飾柴又寅(とら)さん記念館(葛飾区柴又六)の来館者数が五百万人を突破した。新型コロナウイルスの影響で観光業が落ち込む柴又にとって、久しぶりの明るい話題となった。(加藤健太)
 節目に訪れたのは、埼玉県蕨市の鈴木裕一郎さん(33)、詩織さん(33)夫妻。十六日午後二時半ごろ、入り口で待ち構えていた職員に「おめでとうございます」と拍手で出迎えられ、花束や認定証を受け取った。
 山田洋次監督のサインが入った「男はつらいよ」の作品集もプレゼントされた。
 鈴木さん夫妻は突然の出来事に驚きながら、用意されたくす玉を割り、「祝五百万人達成」と書かれた垂れ幕の下で記念撮影した。
 柴又出身だという裕一郎さんは中学生のとき以来の来館。「寅さん五十周年の記念番組を見て、気になって来た。冗談かと思った」と話していた。
 この日を楽しみに待っていたという小嶋昌昭館長(75)は「コロナの影響で柴又の観光業も打撃を受けている。帝釈天や山本亭(区登録有形文化財)とも一体になって、柴又を葛飾で一番の観光地にしたい」とコロナ禍からの盛り返しを誓っていた。
 寅さん記念館は一九九七年に開館。二〇一九年度は約十八万人が訪れた。「男はつらいよ」の第一作公開から五十年となった昨年四月に大規模リニューアルし、作品のポスターと歴代マドンナを大型スクリーンで紹介するコーナーを新設。
 初の飲食スペースとなったカフェでは、寅さんのイラストを描いた特製カプチーノが味わえる。

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