【動画あり】「謝罪で幕引きはお断り」 自民区議が「足立区滅びる」を撤回、LGBT当事者らが心の叫び

2020年10月20日 18時31分
 LGBTなど性的少数者を巡る発言を、足立区議会本会議で20日、撤回して謝罪した白石正輝区議(79)。本会議に先立ち、区庁舎前にはLGBTの当事者ら約50人が集まり、マイクで抗議の声を上げ「差別のない足立区を❤」と書かれたプラカードなどを掲げた。(三輪喜人、奥野斐)

「差別のない足立区を♥」などのプラカードを掲げ、抗議の声を上げる人たち=足立区議会前で

 抗議を呼び掛けた区内在住の大学非常勤講師、西山千恵子さん(62)は「これで幕引きはお断り。謝罪や辞任ではチャラにならない」と訴えた。集まった人たちは性の多様性を示すレインボーフラッグを手にした。
 テレビで発言を知り、駆けつけたという西東京市の会社員、星公一郎さんは自身もゲイで、本紙の取材に「白石議員は性的少数者が周りにいないと言ったけれど、どこにでもいる。同性婚を認めても滅びることは絶対にない」と語った。

本会議で謝罪した白石正輝区議=足立区議会で

 議会の傍聴席では抽選で当選した区民ら約30人が白石区議の発言に耳を傾けた。傍聴した区内在住のトランスジェンダーの会社員(48)は「言わされた言葉を読み上げているだけ。途中で詰まる場面もあり、練習すらしてこなかった」と不満顔。性的少数者の時枝みのりさんは「公の場できちんと謝罪したことはよかった。ただ、これをきっかけに区議会全体で問題意識を持ち、多様性に関する施策を推進してほしい。区議会や区の動きに注目したい」と語った。

◆「党としてもLGBTの勉強会を検討したい」

 本会議で近藤弥生区長は、性的少数者の意見を聞く機会を設けることや相談窓口態勢の整備を考えていることを明かし「性的少数者が差別されないというメッセージは、スピード感を持って発信していく必要がある」と述べた。
 区議会自民党の金田正幹事長は本会議後、本紙の取材に「議員は発言を謝罪、撤回し大きなけじめをつけた。党としてもLGBTの勉強会を検討したい」と話した。

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