確定申告も「脱はんこ」? 自民税調が議論開始

2020年10月21日 06時00分

押印が求められる書類も多い


 自民党税制調査会は20日、幹部会合を開き、2021年度の税制見直しに向けた議論を始めた。確定申告などの税務手続きで「脱はんこ」化を目指す。新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえて、住宅や自動車など暮らしに関わる税金の負担も抑える。
 甘利明会長は、会合後に記者団の取材に応じ、12月中旬に与党税制改正大綱をまとめる考えを示した。今後は、11月中旬に民間エコノミストから国内経済の現状を聞き、党税調の幹部以外の国会議員も参加できる総会を開催する。
 甘利氏は、印鑑押印の廃止など税務手続きの簡素化にも言及。現行では、所得税の納税額を計算する「確定申告」で押印を求める規定がある。甘利氏は「デジタル化でほとんどの押印は省略できる」と指摘。麻生太郎財務相も同日の会見で前向きな姿勢を示し、「脱はんこ」の議論は政府・与党で進みそうだ。
 このほか、来年度の税制見直しでは、住宅ローン残高に応じて所得税や住民税を安くする「住宅ローン減税」の期限延長を検討。車検時に納める「自動車重量税」でも、燃費の良い車の税負担を軽くする「エコカー減税」の期限延長を視野に入れる。企業のIT投資を後押しする税制も検討する。(大島宏一郎)

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