小池都知事と田中・杉並区長 都のコロナ対策巡り火花 首長意見交換会

2020年10月21日 07時23分

マイクを握る小池知事(右)に厳しい視線を向ける田中区長(左)=都庁で

 小池百合子知事が19日、都内自治体の首長の声を個別に聞く「意見交換会」で、新型コロナ対策を巡り、田中良杉並区長と緊張感あふれるやりとりを繰り広げた。面会は通常、知事側が区長らの要望に答える「予定調和」の色が強いが、田中区長は小池都政への「違和感」を連発し、異例の展開となった。 (小倉貞俊)
 意見交換会は小池知事が九〜十一月、六十二区市町村長と順次、都庁で面会したりオンラインで会談したりして、要望や課題などを聞き取っている。時間は約二十分。区市町村側はそれぞれの取り組みを説明し、支援を求めるといった場となっている。
 田中区長は、感染者が減らないため都が飲食店などへの時短営業要請を二十三区のみ延長したことに「丁寧に説明していくべきだ。延長時にまったく相談がなく、違和感を持っている」と疑義を唱えた。
 知事がコロナ対策の補正予算や条例を議会に諮らない「専決処分」で行ったことにも「知事の個性かもしれないが、違和感がある。正しいリーダーシップの在り方ではない」と批判した。都側の説明をさえぎり発言を続ける場面もあった。
 小池知事は「いろいろなご自身のお考えを述べていただいた」とかわし、「行政として判断し、都民に呼び掛けている」と説明。終了後、同席した杉並保健所担当者に対して「発言を頂きたかったが、区長がべらべらとしゃべって…」と漏らす一幕もあった。
 同様の意見交換会は昨秋もあったが、知事選前だったこともあり田中区長は「知事のパフォーマンスにはつきあえない」とし、区市町村中で唯一、不参加だった。 

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