<新型コロナ>ブラバンにオンラインで晴れ舞台 多摩市が来月7日「文化祭」無料配信

2020年10月21日 07時22分

「パプリカ」を演奏する多摩市立諏訪小学校の在校生と卒業生=同市で

 多摩市が十一月に開く「ONLINE文化祭」に向け、市民有志のグループが小中学生や障害者らによるブラスバンドの動画制作に取り組んでいる。コロナ禍で発表の機会を失っていた市立諏訪小学校の卒業生と在校生の演奏に、市内約十団体の演奏やダンスを編集で重ねた動画を発表する予定だ。リーダーの理学療法士、影近卓大(かげちかたくだい)さん(33)は「誰もが参加できる文化祭の第一歩にしたい」と話す。 (服部展和)
 諏訪小の体育館で今月十七日、ブラスバンドの動画収録が行われた。今春に同校を卒業した中学一年の七人と五、六年の在校生三十五人、教員六人の計四十八人が参加。息を合わせ、シンガー・ソングライター米津玄師さんが作詞・作曲した人気曲「パプリカ」を演奏した。
 子どもたちは二月の都小学校管楽器演奏会と校内の定期演奏会に向け、始業前や放課後に練習を重ねてきた。だが、新型コロナウイルス感染症の影響で演奏会は辞退や中止となり、練習の成果を発表できないでいた。そこに市民グループ「On Tama(オン・タマ)」から声が掛かり、市主催のONLINE文化祭への参加が決まった。
 演奏を終えた卒業生で中学一年の石井柊輔(しゅうすけ)さん(12)は「たくさんの人たちに見てもらえるのが楽しみ」。六年の斉藤汐帆(しほ)さん(11)は「卒業生の思い出になるように一生懸命演奏した」と笑顔を見せた。
 「On Tama」は八月、多摩地域の市民らが文化祭をテーマにオンラインで議論する企画「Edcamp TAMA(エドキャンプ・タマ)」をきっかけに結成した。メンバー五人がビデオ会議システム「Zoom」を活用しながら、市民によるブラスバンドの企画を立案し、参加を呼び掛けた。
 動画は、諏訪小のほか、市内の特別支援学校や障害者施設、子育てサークル、市民バンドなど約十団体がそれぞれ撮影し、編集で十〜十五分の一本にする。影近さんは「重い障害のある人もオンラインで参加できるようになった。これを機に地域のつながりがさらに強まれば」と期待する。
 ONLINE文化祭は十一月七日正午〜午後七時、動画投稿サイト「ユーチューブ」で無料配信される。

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