無料冊子「けんせつ姫」輝く女性伝え 船橋の土佐工業、内閣府・チャレンジ支援賞を受賞

2020年10月21日 07時37分

内閣府から贈られた表彰状とトロフィーを手にする柴田久恵さん=船橋市の土佐工業で

 建設業界で働く女性たちを特集する無料冊子「けんせつ姫」を発行している船橋市三咲の建設会社・土佐工業が、内閣府の本年度「女性のチャレンジ支援賞」を受賞した。冊子は2018年以来、毎年1冊ずつ第3号まで発行している。編集長を務める同社社長の柴田久恵さん(48)は「(男性の間で)働く女性への理解がだんだん進んでいる。この業界で働く女性が増えてほしい」と願いながら、「賞に恥じないようにしたい」と喜びを語った。 (保母哲)
 「けんせつ姫」との愛称は、建設業界で輝く女性たちが「けんせつ姫と呼ばれるような存在になるといい」との願いを込めた。県内をはじめ全国の現場監督や施工管理者、建築士、板金職人、大工らを紹介することで、業界のイメージアップなどを狙った。
 女性のチャレンジ賞などでは活躍する女性を顕彰しており、本年度は同賞に全国の三人と一団体、チャレンジ支援賞に一人と一団体が選ばれた。土佐工業は「建設現場で女性が働くロールモデルを示し、女性参入を促進」したことが評価された。
 同社が女性向けの作業着ブランド「けんせつ姫」を開発したこともたたえられた。この作業着は動きやすさを重視し、裏地に花柄模様などをあしらっている。
 今年までに第三号を発行した柴田さんは、建設業だった父親の手伝いをするうち、二十一歳で現在の会社を起業。園児から小学生までの三人の子育ても忙しい。「冊子の取材や編集作業は、慣れないだけに大変な作業。でも、この冊子を読んだり、働く女性の実情を知ってもらうことで、建設業界で働く人が一人でも増えるといい」と話す。
 冊子はこれまで、建設関連の学科などがある全国の学校に配布。来年に予定していた第四号の発行は新型コロナウイルスの影響で中止し、一年遅れにする予定という。
 また、建設業界に親しみを持ってもらおうと、冊子の座談会に登場した女性らをモデルにした愛らしい「LINEスタンプ」も作成した。女性たちのアイデアだった。

無料冊子の座談会に収録された女性らをモデルにした「LINEスタンプ」

 この無料冊子は「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018」の企業誌部門で最優秀賞を受賞。一九年度には土佐工業が、県の男女共同参画推進事業所で奨励賞を、全国建設業協会の社会貢献活動ではイメージアップ・広報活動部門功労者として表彰されている。

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