国内外の写真家が東京を写した200枚の物語 渋谷で展示始まる

2020年10月21日 07時24分

人物や風景、静物などさまざまな被写体で東京の歴史や多様性を感じられる展示=いずれも渋谷区で

 国内外の写真家が東京を写した作品を展示する「東京好奇心2020 渋谷」が二十日、渋谷区の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で始まった。写真作品を通して今という時代と向き合ってほしいという写真家たちのプロジェクトは、二〇一一年の東日本大震災直後に開始。震災から十年の節目を前にした今回の写真展は、プロジェクトの集大成という位置づけだ。 (小形佳奈)
 国内外の写真家百人が約二百点を展示。武士の肖像、バブル景気前夜のハチ公前広場、代々木公園のカラス、伝統工芸の職人、開発の進む街にぽつんと残る民家…。作品を通じて、見る者に東京の過去、現在、未来、街の多様性などを問い掛ける。
 主催する「NPO東京画」創設者の太田菜穂子さんは「心を澄ませて作品に込められたストーリーを読み取ってほしい」と話す。

「写真は自分を知ってもらい、他者を知るツール」と話す太田菜穂子さん

 美術展のプロデューサーとして活躍する太田さんは震災に衝撃を受けた。特に原発事故について「東京という大都市の機能を維持するために派生している現実に、自分たちが無関心だったことを痛感させられた」と語る。「自分たちの居場所である東京のアイデンティティーを見つめ直したい」と、一一年四月、写真家百人によるプロジェクトを始めた。
 森山大道さん、立木義浩さん、フランスのサラ・ムーンさんら、世界で活躍する写真家や若手写真家が名を連ねる。一八年にパリ、翌年にベルリンで写真展を開催した。
 展示は来月十二日まで(無休)。入場料は一般千円、大学生・高校生五百円。 

関連キーワード

PR情報

東京の最新ニュース

記事一覧