飲食店主「客さらに減る」 タクシーは「もうかる」 JR終電繰り上げ、駅周辺の声

2020年10月22日 06時00分
 首都圏のJR17路線の終電時刻が来春から早くなる。JR東日本が最大約37分の繰り上げを発表した21日、東京・新橋駅周辺では、新型コロナウイルスの影響に苦しむ飲食店主が「二重苦」と嘆く一方、タクシー運転手からは終電後の需要増を期待する声もあった。 (長竹祐子)

◆コロナに続き「二重苦」

 午前2時まで営業する「築地すし好」の従業員、番場忠秋さん(52)は「終電間際の客が多いので影響は大きい」と話す。「コロナ以前は、金曜夜は街全体がにぎわっていたが、今は歩いているのは駅に向かう人ばかり」とあきらめ顔だ。
 駅西口のSL広場前のビルには、地下1階から7階まで居酒屋が入る。その中の一つの居酒屋店長、横手泰輔さん(36)は「2次会などで終電ぎりぎりまで飲むサラリーマン客が多い。繰り上げになれば、ビル全体で10~20%くらい(売り上げが)減るだろう」と心配した。
 駅前で友人と待ち合わせていた江戸川区のアルバイト女性(47)は、繰り上げのニュースを知り「えー?」と驚いた。五反田駅最寄りの勤務先のバーから帰る際、千葉方面の電車に乗るといい、「日によって午前零時まで店を開けていたが、客の入りは少ない。営業時間を見直すかも」。

◆駅前タクシー「チャンス」

 一方、駅前で客待ちをしていたタクシー運転手の木村正一さん(71)は「もうかるチャンスになる。『2時上がり』と呼ばれる午前2時までのシフトの人は、終電後の客を乗せた後、さらに繁華街周辺で他の仕事もできる」と期待。
 ただ「街に人が減って、コロナ前に比べて売り上げは70%くらい。そもそもどれだけタクシーの需要があるのか」とも話した。

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