JR東が終電を来春繰り上げ 山手線や東海道線など17路線 

2020年10月21日 20時26分
 JR東日本は21日、来春のダイヤ改正に合わせ、山手線や東海道線など首都圏17路線の終電時刻を37~3分程度早めると発表した。首都圏各路線の終電時間の一斉繰り上げは、1987年の同社の発足以来初めて。5路線では始発の時刻も最大約17分遅くする。
 JR東によると、今回最大の37分繰り上げとなるのは、青梅線の立川駅から青梅駅より先の駅までと、高崎線の上野駅から新前橋駅までの終電。郊外から都心へ向かう終電も30分程度早める。新幹線や特急は対象外だが、東海道線や横須賀線などでは、新幹線の終電からの乗り継ぎが間に合わず、到着できない区間も発生する。
 同社によると、繰り上げにより計83本が運行取りやめや、区間短縮となり、推計で約2万人に影響が出る。新型コロナウイルス対策として、繰り上げによる混雑を避けるため、8路線では終電前の電車を増発する他、金曜夜など混雑が予想される場合は、臨時列車を運行させる。
 私鉄各社にも終電繰り上げを検討する動きがあり、JR東は各社と調整したうえで、12月により詳細な時刻や開始時期を発表するとしている。
 JR東によると、新型コロナの影響で深夜帯の乗客が激減し、8月の山手線の午前零時台の利用者は前年同月比で66%減となるなど、需要が大きく落ち込んでいる。
 一方、終電後に行うホームドア設置や駅改良などの工事は増加傾向で、作業時間の確保が課題となっていた。終電繰り上げの対象となった17路線のほとんどが、短時間での作業を強いられていたが、今回の繰り上げで一部区間を除き、必要とする240分以上の作業時間を確保できる見込みで、作業の効率化が進めば、年間十数億円のコスト削減につながるという。

関連キーワード


おすすめ情報