筑波大学長選への批判は「いちゃもん」 再任の永田恭介学長ら正当性訴える 

2020年10月21日 22時01分

記者会見で所信を表明する永田恭介学長=21日、茨城県つくば市で

 筑波大学(茨城県つくば市)の次期学長の選考方法に批判が出ている問題で、次期学長に内定した現職の永田恭介学長(67)=国立大学協会会長=と、選考会議議長の河田悌一関西大元学長らが21日、大学で記者会見した。河田氏は「科学研究費の取得や外部の企業、組織との結び付きなどで大きな成果を上げた」と選考理由を述べ、正当性を訴えた。(林容史、出来田敬司)
 教職員らでつくる「筑波大学の学長選考を考える会」が「選考のプロセスに疑義がある」として公開質問状を送ったことについて、河田氏は「変な会が、いちゃもんをつけた。いちゃもんは成り立たない」と強い不満を見せた。
 永田氏は「一部、批判をいただいたのは確か。不満はしっかりと受け止めて直していかなければならない」と述べた。
 学長選考を巡っては、大学理事らでつくる教育研究評議会が、永田氏と生命環境系長の松本宏教授(65)を候補に推薦。教員投票に当たる意見聴取では、松本氏が、永田氏を大きく引き離していた。だが、選考会議は、意見聴取の結果を選考要件にしないことを事前に決めていた。
 河田氏らは会見で、20日の選考会議で、学内14人、学外10人の24人の委員全員が出席して投票し、3分の2以上が永田氏に投票し、1回で決定したと明らかにした。それぞれの得票数は公表せず、投票は従来、記名だったが、無記名投票に変更したとした。
 河田氏の発言について、考える会に参加する人文社会系の吉原ゆかり准教授は「こちらは、いちゃもんをつけているのではない。選考会議の公平性と透明性を説明してほしかっただけだ」と反論。永田氏が学長に再び選ばれたことには「研究の上で筑波大の世界的なランキングは下がるばかりだ。いったいどのようなリーダーシップを発揮されたのか」と批判した。

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