歴史から学ぶ天災と疫病 治水やペスト予防 先人の苦労紹介 八王子で

2020年10月22日 07時19分

災害や疫病と格闘した先人の様子を紹介する企画展=八王子市郷土資料館で

 多摩地区に被害をもたらした昨年の台風19号や、世界中に混乱が広がる新型コロナウイルスの流行について、過去の災害や疫病を元に考えてもらおうと、八王子市郷土資料館が、企画展「八王子の天災と疫病〜いま、災害について考える〜」を開いている。 (布施谷航)
 テーマは、来年二月十四日までは「気象災害と伝染病」、同月十七日〜三月三十一日までは、来年で東日本大震災の発生から十年となるのに合わせて「地震と大火」に設定している。
 現在開かれている展示では、資料館の所蔵品など約五十点の史料を陳列。台風の影響によるとみられる一七四二年の「寛保二年江戸洪水」の際、小仏宿の三軒がつぶれ、四人が死亡した記録などを当時の日記などで解説する。
 江戸時代に八王子を治めていた大久保長安が洪水対策で築いた「石見土手(いわみどて)」など、治水に尽力した先人の苦労も紹介している。
 「疫病」のコーナーでは、天然痘やコレラ、ペストなどがはやった江戸時代から明治期までの史料が並ぶ。
 一九〇二(明治三十五)年に南多摩郡私立衛生会によるペスト予防を記した号外には「人が集まる場所にはなるべく出入りしないこと」など、新型コロナ対策に通じる対策がつづられている。
 学芸員の加藤典子さんは「住民同士が協力して、防災や感染症対策にあたってきたことを知ってもらいたい」と訴えている。
 入場無料。開館は午前九時から午後五時までで、月曜日(祝日の場合は開館)と祝日の翌日、年末年始は休館。問い合わせは八王子市郷土資料館=電042(622)8939=へ。

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