川崎市「差別的な書き込み」初公表 条例に基づき初、削除要請も

2020年10月23日 05時50分

市のホームページで公表された差別的言動

 川崎市は22日、在日コリアン女性を対象としたツイッター上の投稿について「不当な差別的言動」と認定し、ツイッタージャパン社に削除を要請したとして、市ホームページに書き込みの趣旨を公表した。ヘイトスピーチに全国初の刑罰を科す市条例に基づいた初めての措置。(安藤恭子)
 女性は川崎区の崔江以子チェカンイジャさん(47)。公表文によると、削除要請した投稿は「早く祖国へ帰れ」「日本に寄生して日本を滅ぼす者として、日本から排除する」という趣旨の2件。新たな拡散や模倣を防ぐとして投稿日時や投稿者情報、正確な文言は公表しなかった。
 既にアカウントが凍結されたり、投稿が削除されたりしているため見られなくなった7件についても、不当な差別的言動に該当するとして「本格的に始末する必要があるという趣旨の記載」「昆虫にたとえる表現」など書き込みの趣旨を公表した。
 ネット上に差別投稿が日々あふれる現状も踏まえ、「公表したもの以外の表現が不当な差別的言動に該当しないという趣旨ではない」との見解も示した。
 市に300件超のネット被害を申し立てていた崔さんは「市が削除要請の内容を周知することで、書き込む人に対する警告になる。市の対応による抑止効果に期待している。今回判断が追い付いていない書き込みについても、1日1分1秒でも早い対応を切望しています」とコメントした。
 ツイッタージャパン社は「個別事案のためコメントは差し控えさせていただく」(広報部)としている。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧