克行元法相、証言の大半を拒否 案里議員公判に証人出廷<河井夫妻事件>

2020年10月23日 05時50分

河井克行被告(左)と案里被告

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反の罪に問われた参院議員河井案里被告(47)の公判が22日、東京地裁であった。夫で元法相の克行被告(57)=衆院広島3区=が初めて証人として出廷したが、「私自身も訴追されている。必要なことは自分の裁判で申し上げたい」などと述べ、検察側の大半の質問に対して証言を拒否した。(山田雄之)
 克行元法相が法廷に姿を現したのは、当初の弁護人を解任した9月15日以来。中断している元法相の公判は、今月20日に新たに弁護人を選任したことで近く再開される見通し。
 この日、濃紺のスーツ姿で出廷した克行元法相は冒頭、検察側の質問には答えずに「裁判長」と声を張り上げ、「いろいろとご迷惑をお掛けしました。弁護人を選任したばかりで、打ち合わせができていない」と証言を拒否する姿勢を見せた。
 地元議員ら100人に現金を配ったとされる起訴内容や、自身のパソコンに保存されていた現金配布リストなどについて検察側から問われるたび、「私自身も刑事被告人の立場。自分の裁判で申し上げる」などと述べ、約2時間半の審理で約100回にわたり証言拒否した。
 共謀した案里議員が現金を渡したとされることについては、「妻が誰に差し上げたのか私は知らない」と説明。被告人席の案里議員はうつむきがちにやりとりを聞いていたが、証言台の克行元法相に視線を向ける場面もあった。

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