【動画あり】担当なのに「任命は首相の方でお考え」 井上科技相が学術会議会長らと会談、拒否問題踏み込まず

2020年10月24日 20時45分

会談した日本学術会議の梶田会長(左)と井上科学技術担当相

 井上信治科学技術担当相は23日、日本学術会議の梶田隆章会長らと会談し、新会員6人の任命拒否について「総理大臣の権限。総理の方でお考えいただけると思う」と伝え、会議を所管する担当大臣として踏み込まない考えを伝えた。

◆会議のあり方、年内の報告要請

 井上氏は会談の冒頭、「未来志向で学術会議のあり方をお互いに考えていきたい。年末をめどに検討状況の報告をしてもらいたい」と要請。梶田氏は「学術会議は現在、任命問題を巡って苦慮している。今後の率直な対話のためにも、この問題の解決が大変重要」と強調し、任命を拒否した理由の説明と速やかな任命を求めて菅義偉首相に提出した要望書を井上氏にも手渡した。
 井上氏は閣議後会見で、6人が外された内閣府作成の起案文書について、菅氏が決裁した2日後の9月30日に事務方から報告を受けたと説明。井上氏自身は首相官邸側の動きを把握しておらず、外された理由を官邸側にたずねたことも「なかった」と話した。その上で、会員任命は首相の権限との説明を繰り返し「私は制度的に任命や推薦のあり方を検討していく役割」と述べるにとどめた。

◆「首相が会長と話すしかない」

 日本外国特派員協会で23日に会見した立命館大の松宮孝明教授は、井上氏が任命は首相権限と繰り返したことについて「任命権限を持つ総理自らが梶田会長と話し合うしかない」と話した。 (土門哲雄)

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