インフル予防接種後に死亡相次ぐ 高齢者に高校生も、韓国

2020年10月23日 21時37分

19日、ソウル市内の医療施設でインフルエンザの予防接種を受ける男性(手前)=聯合・共同

 【ソウル=相坂穣】韓国でインフルエンザのワクチン接種を受けた人が数日以内に死亡する例が、今月中旬から相次いでいる。疾病管理庁の23日午後時点の発表では36人となった。大半は高齢者だが高校生も含まれ、国民の不安が高まっている。同庁はワクチンが原因かどうかは不明として、接種を継続しているが、丁世均チョセギョン首相は原因究明の徹底を指示した。

◆17歳男子高校生、接種後に倦怠感

 同庁によると、首都圏の仁川イチョン市の民間医療機関で14日にワクチンの接種を受けた男子高校生(17)が16日午前に自宅で死亡しているのが見つかった。基礎疾患はなく、接種後に家族に倦怠感を訴えていた。その後も同様にワクチン接種後に死亡する人が全国で続出し、昨年の年間2件を大幅に上回っている。
 政府は未成年者や高齢者を対象にインフルエンザワクチンの無料予防接種を実施しているが、9月には一部ワクチンが冷蔵保存されていないなど流通上の問題があり、回収されていた。同庁は、死亡した高校生が接種したワクチンは問題なかったとしている。

◆医師協会は1週間の停止を勧告

 ただ、大韓医師協会などは、ワクチン接種を1週間程度停止するように勧告。22日に国会の保健福祉委員会で野党議員が「安全性が確認されるまで接種を中断すべきだ」と主張した。鄭銀敬チョンウンギョン管理庁長は、「接種と死亡の関連性は低いというのが調査班の意見だ」と述べた。

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