「斎田」の誉れ、巨石に 大嘗祭記念モニュメント 篠弘さん「稲舂歌」刻む

2020年10月24日 07時59分

モニュメントを除幕する石塚さん(左)と加藤町長=高根沢町で

 昨年十一月に行われた皇位継承の祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で東日本の斎田に選ばれた高根沢町に、記念のモニュメントができた。斎田の耕作者「大田主」を務めた同町の石塚毅男さん(56)は「一番良い場所にできた。多くの人に見てほしい」と喜んだ。(小川直人)
 モニュメントは高根沢町が、町内の田園風景が見渡せる「道の駅たかねざわ 元気あっぷむら」の駐車場に建てた。高さ約二メートル、幅約二・六メートルの巨石に、神前に供える稲をつく時にうたう「稲舂歌(いねつきうた)」で、歌人の篠弘さんが詠んだ「年ごとに 稲田ひろごる 高根沢 杵(きね)つく香り 町をうるほす」が刻まれている。篠さんは「普通はコメをつく音を詠むが、あえて新鮮な新米の香りを町民が一体となって喜び合う歌とした」などとコメントを寄せた。
 斎田として大嘗祭に使われた新米「とちぎの星」を栽培した石塚さんの水田近くに建てる案もあった。「町の農家を代表して務めた」との石塚さんの思いを受け、多くの観光客らが訪れる道の駅の駐車場に決まった。
 加藤公博町長は「歴史に残る名誉を、次世代にもしっかり刻みたい。町の魅力も感じてほしい」と建立の意義を説明する。
 今年の稲刈りは終えた石塚さん。「とちぎの星」は今年も質量とも良かったといい、「あっという間の一年だったが、今年も変わらずコメを作った。今後、農業の後継者育成も頑張りたい」と力を込めた。

関連キーワード

PR情報

栃木の最新ニュース

記事一覧