恩師・江見水蔭に焦点 館林の花袋記念文学館で企画展 きょうから

2020年10月24日 08時01分

花袋に影響を与えた江見水蔭

 館林市出身の作家、田山花袋(一八七一〜一九三〇年)の資料を展示する田山花袋記念文学館(同市城町)で二十四日から花袋の恩師、江見水蔭(えみすいいん)(一八六九〜一九三四年)に焦点を当てた企画展が始まる。
 水蔭は小説家で編集者、翻訳家、冒険家の肩書を持つ。無名作家だった花袋の才能を見いだし、主宰雑誌で発表の機会を与えた。
 水蔭の写真や小説などを展示。一八九三年夏、花袋に宛てた手紙では、花袋の小説「小詩人」を「正しく傑作なりそは〜」と絶賛、文章の癖を指摘し、アドバイスも添えている。
 花袋は、水蔭の下で研さんを積み、後に自然主義文学の代表作「蒲団(ふとん)」(一九〇七年)などを生み出す。
 館林市教育委員会の小林里穂さんは「今年は花袋の没後九十年の節目。あまり知られていない水蔭について知ってほしい」と話す。
 十二月六日まで。原則月曜休館。問い合わせは同館=電0276(74)5100=へ。(梅村武史)

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