困窮学生 自分たちが助ける 関東学院大生らのボランティア連合 企業、市民寄付の食料を配布

2020年10月25日 07時20分

フードバンクかながわに届いた食料を賞味期限や種類ごとに仕分けするかながわ学生ボランティア連合のメンバー=横浜市金沢区で

 関東学院大(横浜市金沢区)や横浜市立大(同)など県内外の6大学のボランティアサークルに所属する学生らでつくる「かながわ学生ボランティア連合」が、企業や市民から寄付された食料を、新型コロナウイルスの影響で生活が苦しくなった県内の学生に届けている。「同じ苦しみが分かる自分たちだからこそ、できることをしてあげたい」との思いで、善意をつないでいる。 (米田怜央)
 きっかけは、サークル活動で付き合いのあった県内の社会福祉協議会から、政府の緊急事態宣言によりアルバイト先が営業を自粛して収入が途絶えた学生への支援策を相談されたこと。五月、困っている学生を直接支援しようと十三人で同連合を結成した。
 第一弾として七月、米やレトルト食品など三カ月分の食料を寄付で集め、応募してきた一人に定期的に郵送した。現在は、食品ロスを必要とする人々に届ける「フードバンクかながわ」(金沢区)と「神奈川フードバンク・プラス」(中区)の協力を得て、両団体に寄付された食料を四人の学生に届けている。
 メンバーの関東学院大二年の高木駿さん(19)=金沢区=は、アルバイト先の飲食店が十月で閉店し、食費をできる限り抑えて過ごしていると明かし、「同じ学生で、同じ一人暮らし。気持ちは分かる」と話す。仕事と給料を提供できる取り組みも模索する。
 代表を務める同大三年の中野愛さん(20)=同=は、届け先から「ありがとうございます。やっと学業に集中できます」と伝えられ、厳しい現実をあらためて突きつけられたという。学生はまだつらい状況にあるのに、世間が注目していないように感じている。「生活全ては支えられないけれど、少しでも不安を減らしてあげたい」
 同連合は今後も食料配布を続ける方針。食料や資金の寄付を受け付けている。問い合わせはメール=kanagakuvoluren@gmail.com=へ。

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