お菓子と一緒に除菌スプレー 「Go To 商店街」ハロウィーンで幕開け 杉並区

2020年10月27日 06時00分
 新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた商店街などを支援する政府の「Go To 商店街」で、第1弾として事業採択された東京都杉並区の佼成会通り商店会が26日、ハロウィーンイベントを始めた。都内で採択された5事業のうち最も早い実施で、商店会関係者らは「感染防止対策を徹底すればイベントを開いても大丈夫なんだと多くの人に知ってもらいたい」と話している。 (西川正志)

Go To 商店街キャンペーンのハロウィーンイベントの一環で仮装してお菓子を配る佼成会通り商店会のスタッフ=東京都杉並区で

◆期間延ばして客足を分散

 佼成会通り商店会は、東京メトロ中野富士見町駅周辺の飲食店や商店など約40店舗で構成。「Go To」に採択されたのは、加盟店などに来た地域の子どもたちや来店客に菓子と携帯型除菌スプレーを配布するイベント。初日の26日は、スーパーの前に設けた特設ブースに買い物客や子ども連れの家族が次々と訪れていた。
 中野富士見町駅周辺では、コロナの影響で毎年開催されていた夏祭りなどイベントのほとんどが中止された。同商店会も仮装した地域の子どもたちが練り歩きながら加盟店を回るハロウィーンイベントを実施してきたが、今年は開催が危ぶまれた。
 同商店会は、感染防止を徹底するために仮装や練り歩きを中止。これまで1日だったイベントを6日間にし、参加者の分散化も図った。「Go To」の補助金の多くは、チラシ5万枚や商店会をPRするための動画制作などの宣伝広告費にあてるという。

◆「次につなげる」

 1歳8カ月の長男を連れて、特設ブースに来た近くの主婦安藤奈津美さん(34)は「コロナでいろんなイベントが中止になり、子育てにも閉塞感があった」と言い、「身近な商店街でのイベントは子育て中の母親にとってもありがたいし、どんどん広がって」と歓迎。商店会の比留間健会長(63)は「大勢の人が来てくれるイベントは商店街が盛り上がる起爆剤になる。これまではイベントを中止することしかできなかったが、これをきっかけに次のイベントにつなげていきたい」と話した。

◆起死回生なるか…一過性か…商店街に期待と不安

 旅行を後押しするトラベル、外食産業を支えるイートに続いて始まった、政府の需要喚起策「Go To 商店街」。新型コロナウイルスの影響で人出が激減した各地の商店街は、キャンペーンを起死回生の一手にしようと工夫を凝らす。
 「『Go To』のような支援を待っていた。にぎわいを取り戻す良いきっかけになる」。全国商店街振興組合連合会の渋谷浩専務理事は、待望の事業開始に期待感を示した。
 一方、長野県佐久市の商店などが出資するまちづくり会社の熊谷慎一タウンマネージャーは「直接的に商店街を活性化するものではないと思う」と指摘。「打ち上げ花火を1度上げても意味はない」と、一過性のイベントで終わってしまうことを懸念する。
 また、Go To 商店街の補助金は、消費者への商品券配布などに使うことができないため、割引で誘客を図るトラベルやイートに比べて、インパクトが小さいとの指摘もある。 (岡本太、西川正志)

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