高貴な首里織に県産生糸 高崎・日本絹の里で企画展 来月3日まで

2020年10月27日 07時59分

格調高い首里織が並ぶ会場=高崎市で

 沖縄県の首里地域を中心に作られる伝統の織物「首里織」を紹介する企画展「首里織展〜あけもどろに染まる美(ちゅ)ら布(ぬぬ)」が、高崎市金古町の県立日本絹の里で開かれている。群馬県産の生糸が使われるなど群馬とも縁があり、人間国宝が作った格調高い着物や帯など計約50点を間近で鑑賞できる。11月3日まで。 (市川勘太郎)
 首里織は琉球王朝時代、政治や経済、文化の中心だった首里で王族や貴族の織物として発展。王家のみ着用が許され、軽量で涼しく着心地の良さが魅力の女性向けの「首里花倉織」や、丈夫で男性向けの「首里道屯(どうとん)織」などさまざまな技法が受け継がれている。
 那覇市首里出身で人間国宝の染織家、宮平初子さんが戦後に首里織の復興に尽力。宮平さんは一九七六年、設立された「那覇伝統織物事業協同組合」の初代理事長に就任し、技術の継承と後進の育成に取り組んできた。八三年には、首里織が国の伝統的工芸品に指定された。絹の里で首里織の企画展を開くのは初めて。
 企画展名にある「あけもどろ」は「明け方に朝日に染まり始めた美しい様子」を意味する沖縄の言葉。会場には宮平さんの作品や技術を受け継ぐ作家の織物が並ぶ。織物の生糸には群馬県のオリジナル蚕品種「ぐんま200」を使った作品もある。沖縄の植物を使った「草木染」で糸を染めるため、自然な色合いも魅力だ。
 絹の里の西田真男プロデューサーは「遠く離れた沖縄で群馬県産の糸が使われ、伝統の織物が受け継がれている。文化を身近に感じてもらえれば」と来館を呼び掛けている。
 開館時間は午前九時半〜午後五時。原則火曜休館。観覧料は一般四百円、高校・大学生二百五十円、中学生以下無料。問い合わせは、絹の里=電027(360)6300=へ。

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