ケヤキの年輪で知る市の歴史 宇都宮・清明館で企画展

2020年10月27日 07時57分

350年もの年輪を数えるケヤキの枝=宇都宮市で

 宇都宮市の国や県、市指定の史跡、天然記念物などを紹介する企画展「宮の記念物ヒストリー」が、市内の城址(じょうし)公園内の清明館で開かれている。代表的な記念物について、パネルや実物資料など八十点を展示している。十一月三十日まで。
 企画展は、文化財保護法の前身の「史蹟(しせき)名勝天然記念物保存法」が施行されて、百周年を記念した。市内で記念物に指定される文化財は現在、国五件、県十四件、市五十件に上る。
 国指定の史跡「飛山城跡」で紹介しているのは、平安時代の住居跡から出土した墨でのろし台を表す「烽家(とぶひや)」と記された土器。近くを国内初の官道「東山道」が通っていたことから、軍事連絡用の施設があったものとみられている。
 智賀都(ちかつ)神社のケヤキは、県指定の天然記念物で、樹勢が衰え、一九九三年に回復のため切り落とした枝を展示。ケヤキは樹齢七百年に達し、枝も年輪を調べたところ、三百五十年に達していた。年輪の幅も当時の自然環境によって、幅が異なる。ききんや富士山の噴火などの出来事も年輪に記してあり興味深い。
 指定記念物ではないが、市内で一件の登録記念物なのは宇都宮大学庭園。フランス庭園として市民にも親しまれ、庭園内には大谷石の石畳も整備されている。
 市教育委員会文化課の大塚雅之さんは「今後の百年に向けて、自分たちや次世代が守っていくという気持ちを持ってもらえれば」と話す。入場無料。 (原田拓哉)

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