足立区生活保護とりやめ問題 宿泊先から「帰ってきた」連絡も 区は男性失踪と判断

2020年10月28日 07時15分

要請書を長谷川勝美副区長(右から3人目)に提出する新型コロナ災害緊急アクションなどのメンバー=足立区で

 足立区が、生活保護の利用が決まっていたアフリカ出身の日本国籍男性が失踪したとして、男性の生活保護を取りやめた問題で、区が取りやめた日に、男性の一時宿泊先のホテルから「男性が前々日に帰ってきた」と連絡があったことが分かった。
 困窮者支援の三十六団体による「新型コロナ災害緊急アクション」などは二十七日、抗議・要請書を区に提出し、生活保護の廃止処分の取り消しや、本人への謝罪を求めた。受け取った長谷川勝美副区長は「重く受け止めている」と話した。
 区は十二日、ホテルから「男性は十日に帰ってきたが、十一日に外出してから戻ってきていない」と連絡があった後、生活保護を取りやめたという。
 区の担当者は取材に「ホテルとは別の場所で主に生活しているのではないかと判断した。別の自治体で生活したなら、生活保護を重複して利用することが懸念される」と説明している。
 「新型コロナ災害緊急アクション」に参加する生活保護問題対策全国会議の田川英信・事務局次長は「男性はホテルや職場に毎日いた」と指摘した上で「区が男性がホテルに戻ったことを確認していたなら失踪と言えない。調査もせずに別の生活拠点があったと思い込んで判断している」と批判した。 (中村真暁)

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