24時間OK ICTで生ごみ回収箱 市川市が試作 数年後に300基予定

2020年10月28日 07時21分

いつでも投入できる生ごみ回収箱の試作品 =いずれも千葉県市川市で

 一般家庭の生ごみをいつでも出せるようにするため、千葉県市川市は情報通信技術(ICT)を活用し、専用の回収箱の試作品を導入した。センサーや発信機が備えられ、生ごみが一定量になると無線で通知する仕組みで、同市によると全国の自治体で初の試み。収集した生ごみは、バイオマス施設で発電することにしており、市は数年後、市内全域に約300基を設置する方針だ。 (保母哲)
 同市は、可燃ごみとして収集されるごみのうち、生ごみが約四割含まれているため、分別回収の方法などを検討してきた。この結果、市民が生ごみを二十四時間、三百六十五日出せるようになれば利便性も向上するとして、専用の回収箱開発を決定。東京都内の業者に発注していた。
 試作品として同市に納入された回収箱は、高さ百四十二センチ、幅六十センチ、奥行き六十五センチの箱型の六基。重さは一基当たり約百十キログラム。内部にはセンサーが備えられ、生ごみの量を感知するとともに、一定量に達すると無線で知らせ、車両が回収に向かう。屋根部分に設置された太陽光パネルと蓄電池で駆動する。
 他地域の人が無断で利用できないよう、登録した市民には専用のQRコードを配布する。六基の開発委託費は約三百万円。市は現在、試作品を市役所南仮設庁舎に置き、職員が稼働状況や使い心地をチェックしている。
 今後三年間で試作品を少しずつ増やし、二〇二一年度以降は一部市民にも利用してもらいながら、改良を施す。数年先には、全市民が自宅から徒歩二分程度で利用できるようにするため、市全域に約三百基を設置する方針。回収箱の名称は、市川市のローマ字の頭文字にちなみ「i−BOX」(アイ・ボックス)とした。
 集めた生ごみは、バイオマス施設で発電することにしており、市内に施設を新設するか、近隣の施設を利用するかを検討している。市環境部の川島俊介部長は「生ごみと燃やせるごみとを分別することは、ごみ行政の永遠の課題。その生ごみを再利用できれば、環境保護につなげられる」と話している。

専用のQRコードをかざすと上方の生ごみ投入口が自動で開く


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