新図書館建設で反発の声 佐倉で訴訟に発展、署名集めも 「地下配置、暗くなる」「業者選びで不正」

2020年10月28日 07時17分

(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設の建設予定地=佐倉市で

 佐倉市が進める新しい図書館の建設計画を巡り、一部の市民から反発の声が上がっている。市の事業の進め方に疑問を持つ市民らによる住民監査請求はすべて却下や棄却となり、訴訟へと発展。西田三十五市長に計画の見直しを迫るため、目標二千筆の全市的な署名集めや街宣行動も展開している。(小沢伸介、鈴木みのり)
 市民側が西田市長を相手取り、図書館整備事業への公金支出差し止めなどを求めた訴訟の第一回口頭弁論が二十七日、千葉地裁であった。市長側は請求棄却を求め、争う姿勢を見せた。
 市が整備を進める「(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設」は、地上二階地下一階建て延べ約三千七百五十平方メートル。図書館機能を地下一階に集約し、二〇二三年の開館を目指す。
 訴状などによると、市民団体「よりよい佐倉図書館が欲しい会」は六月、事業の基礎調査と設計の業者選定に不正が疑われる、などとして業務委託費の返還や事業の即時中止・白紙撤回を求め住民監査請求したが却下・棄却された。
 訴訟では、計画差し止めや、既に支出した設計業務委託料のうち九千三百万円を元市長に、設計変更に伴う追加分三百二十六万円を西田市長に支払うよう求めている。
 会が問題視するのは図書館が地下に配置されたことだ。複合施設の整備は、現在の佐倉図書館の老朽化を契機に一七年から市民参加のワークショップで議論が始まった。地下図書館案の是非は一九年四月の市長選でも争点になり、西田市長は反対意見に耳を傾ける姿勢を示して初当選した。
 その後、地下の開口部を広く設けるなど設計の一部変更を経て、今年の市議会九月定例会で建築と機械設備、電気設備の工事契約議案が可決された。
 同会の岡山真治会長(85)は閉廷後に会見し、「地下に図書館を配置すると採光がほぼ取れず、暗くなる。災害時には障害者や高齢者の脱出が困難になる」と訴えた。

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