コロナ第2波に悩む欧州 再びロックダウンを検討、市民には不満も

2020年10月29日 06時00分
27日、イタリア・ミラノで、政府の新型コロナウィルス規制策に抗議する飲食店経営者ら=AP

27日、イタリア・ミラノで、政府の新型コロナウィルス規制策に抗議する飲食店経営者ら=AP

  • 27日、イタリア・ミラノで、政府の新型コロナウィルス規制策に抗議する飲食店経営者ら=AP
 新型コロナウイルス感染拡大の第2波が悪化の一途をたどる欧州で、新たな規制策の導入が相次いでいる。経済への影響を避けるため、従来は地域を絞った規制が主流だったが、感染爆発により医療現場の負担は高まる一方で、フランスなど全国規模の都市封鎖(ロックダウン)を検討せざるを得ない国も増えている。(パリ・谷悠己、ベルリン・近藤晶)

◆フランス、さらに外出制限か

 「さらに厳しい規制策は避けられない」。AFP通信によると、フランス政府の広報官は27日、政府と各党党首による会合後にこう述べた。
 累計感染者が欧州最多のフランスは同日の死者が今春以降で最多の523人に。経済への影響を最小限にするため17日からパリなどの都市部に夜間の外出禁止令を出していたが、感染爆発が止まらないことから、全国的なロックダウンの検討に追い込まれた。
 新規制策は小中学校への通学や通勤を除く外出制限が有力で、28日夜(日本時間29日未明)にマクロン大統領が発表する。

◆ドイツ、クリスマスマーケットも中止

 ドイツでも感染拡大が深刻な南部バイエルン州の一部地域で27日から不要不急の外出が制限され、学校も閉鎖に。世界的に有名な南部ニュルンベルクのクリスマスマーケットも中止が発表された。
 さらに全土的な対策が必要として、28日にメルケル首相と連邦州首相が協議。独メディアによると、11月に限った観光目的のホテルなどへの宿泊禁止や娯楽イベントの禁止などが検討されている。
 欧州の第2波対策では、アイルランドとチェコが既に再度のロックダウンを実施。チェコは過去2週間の10万人当たりの死者数が欧州連合(EU)加盟国で最も多く、医療体制の逼迫が指摘されている。

◆イタリア、規制反対デモで暴徒化

 厳しい規制に対し市民の不満も高まっている。午後6時以降の飲食店の営業が全土で禁止されたイタリアでは、都市部で規制に反対するデモが過激化。26日にはミラノでデモ隊の一部が暴徒化し、28人が摘発された。
 第2波に協調して立ち向かうため、EUは29日にオンライン首脳会議を開き、対応策を協議する。

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