70代のコロナ重症化率は30代の47倍 厚労省まとめ

2020年10月29日 06時00分
 厚生労働省は28日、Q&A形式の「新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識」をまとめた。重症患者は減る傾向にあり、6~8月の患者の重症化率は約1・6%、致死率は約1%だった。ただし、高齢者ほど症状が重くなりやすく、90歳以上の重症化率は30代の78倍と高くなっている。

◆妊婦や喫煙者も「注意が必要」

 「10の知識」によると、新型コロナの感染が拡大した1~4月の重症化率は9・8%。再拡大した6~8月は約1・6%に減った。致死率は1~4月が約5・6%で、6~8月は約1%だった。
 重症化率を30代を「1」として他の年代と比べると、70代は47倍、80代は71倍と年齢が上がるほど高くなっている。一方、10代は0・2倍、20代は0・3倍と低い。高齢者のほか、糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある人も重症化しやすく、妊婦や喫煙者も「注意が必要とされる」と呼び掛ける。

◆発症直前、直後が感染の可能性大

 治療では、軽症なら解熱剤などを使用。呼吸不全を伴う場合はステロイド薬や抗ウイルス薬を投与し、改善しない場合は人工呼吸器などを使った集中治療をしている。

厚生労働省

 他の人に感染させる患者の割合は2割以下にとどまる。1人の患者が大勢に感染させなければ、感染拡大を抑えられる。感染させる可能性がある期間は、発症2日前から発症後7~10日間程度。発症の直前、直後で特にウイルスの排出が増えるという。
 国内の累計感染者数は27日現在、約9万6000人で全人口の約0・08%。年代別では20代が最多(20代人口の約0・2%)。日本の100万人当たりの感染者数や死者数は「世界平均や欧米諸国などと比べて低い水準で推移している」と評価した。(藤川大樹)

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