児玉光雄さん死去 被爆者、染色体異常訴え

2020年10月29日 07時29分
 原爆の放射線による自らの染色体異常に触れ、核廃絶を訴えた被爆者児玉光雄(こだまみつお)さんが二十八日、左腎細胞がんのため死去した。八十八歳。広島市出身。葬儀・告別式は未定。喪主は妻淑子(としこ)さん。
 十二歳の時に爆心地から約八百七十メートルの旧制広島一中の木造校舎で被爆した。三百五十三人の生徒と教職員十六人が被爆死。復学できた十九人も原爆症を患うなどして次々に他界した。同校最後の生存者だった児玉さんは直腸、胃、甲状腺、皮膚がんなど二十回以上がんを患い、何度も手術を受けるなど闘病を続けてきた。
 日米共同で運営する放射線影響研究所(放影研)の検査で染色体に異常が見つかり、その証拠を示す写真を手に証言活動を続けた。自身の体験を英語で記した著書「HIBAKUSHA」を二〇一六年に出版した。

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