<新型コロナ>PCR検査費 冬向け高齢者ら無料、助成 不安解消、クラスター防止

2020年10月29日 07時50分
 冬に向かって新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中、不安解消やクラスター(感染者集団)発生予防のため、重症化リスクの高い高齢者らを対象に、PCR検査費用を無料化したり補助したりする自治体が出てきた。(近藤統義、久間木聡、中里宏)

◆越谷市

 越谷市は二十八日、高齢者施設への入所予定者に、無償でPCR検査を実施すると発表した。入所を前提にした検査の無料化は県内初の取り組みとしている。
 対象は特別養護老人ホームやグループホームなど市内八十八施設に入所予定があり、検査を希望する人。入所面談などの際に唾液を採取し、市保健所を通して民間の検査機関が調べる。二〜三日で結果が出て、保健所から施設に通知する。
 事業費は約千三百万円で、国が半分を補助する。期間は十一月九日から来年三月末までで、最大千百五十人の受検を想定している。
 同市では八月に介護老人保健施設でクラスターが発生した。市の担当者は「検査で初期の感染経路を遮断し、施設の感染予防を支援したい」と話している。

◆秩父市

 秩父市は、六十五歳以上や糖尿病などの基礎疾患を治療中の市民へ、希望する場合にPCR検査と抗原検査の検査費を助成する制度を始める。
 PCR検査は二万円、抗原検査は七千五百円が上限で、超えた分は自己負担。助成を受けられるのはいずれかの検査一回限りで、行政検査や保険適用の検査は対象外。十一月二日から来年三月三十一日までで、事業費四百万円。市は「例えば介護施設などへの入居を検討している方が陰性だと確認できれば、スムーズに手続きが進む」としている。

◆三芳町

 三芳町は十一月から、サークル活動など身近な場でコロナ感染者やかぜ症状の人が発生した六十五歳以上の希望者らに、無料でPCR検査を実施する。六十五歳未満でも高血圧や糖尿病など基礎疾患があれば対象。費用五百万円を含む議案を、二十九日の臨時町議会に提出する。
 町は、町内のふじみの救急クリニックとPCR検査の契約を締結し、今月から高齢者や障害者の施設でコロナ患者がいた場合、濃厚接触者でなくても希望する入所者や職員がPCR検査を無料で受けられるようにしていた。
 今回はさらに、施設に限らず自治会やサークル活動、体育館、公民館、飲食店などの生活の場に対象範囲を広げ、かぜ症状の人が発生した場合も含めた。町健康増進課は「感染拡大の防止のほか、不安を解消してもらうのが大きな目的」と説明している。

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