<新型コロナ>「密」回避へ 商店街の底力 横浜・生麦で「まつり」 31日から

2020年10月29日 07時40分

イベント参加店舗を紹介する松野さん=横浜市鶴見区で

 新型コロナウイルスの感染拡大で地域行事の中止が相次ぐ中、密が発生しないように工夫を凝らしたイベント「WAKU WAKU 生麦de事件まつり」が三十一日〜十一月六日、横浜市鶴見区の京急線生麦駅近くの商店街で開かれる。コロナ禍で苦境が続くが、企画した店主らは「感染対策を徹底し、地域の店に足を運んでもらう機会にしたい」と準備を進めている。(杉戸祐子)
 地元の生麦駅前通り商友会と岸谷商栄会協同組合の若手経営者らでつくる「生麦盛り上げ隊」が企画した。二回目の今回のサブタイトルは「コロナに負けるな! 地元商店街のソコヂカラ!」。隊長で理容店を営む松野良明さん(36)は「こんな時期だからこそ、皆で一緒に取り組める機会にしようと考えた」と話す。
 昨年十一月の第一回は商店街周辺を歩行者天国にし、地域の約三十店舗が路上にテントを立てて出店。訪れた客に主に食べ歩きを楽しんでもらった。今年は倍となる約六十店舗が参加するが、テントは出さず、各店舗が店内で対応。昨年は一日限りだったが、期間を七日間にして人出が集中しにくくする。
 飲食店は食べ歩きの代わりに店内で飲食してもらうほか、看板メニューをテークアウトで提供。その際、積み重ね可能な共通容器を使用し、複数を持ち歩きやすくして買い回ってもらえるように工夫した。うち十店舗は地元タクシー会社「東宝タクシー」と連携してデリバリーにも対応する(配送料は有料)。他に、青果店やブティックなども特売品を準備する。
 商店街の近くには江戸時代末期の一八六二年に薩摩藩士がイギリス人を殺傷した「生麦事件」の現場があり、松野さんは「住んでいる以上、土地の歴史を多くの人に知ってほしい」。各店舗に事件にまつわる情報メモやクイズを掲示する。
 コロナ禍の商店街への影響は大きく、飲食店の減収が特に顕著だという。松野さんの理容店でも客数、売り上げともに落ち込んだ。二人の保育園児を育てている松野さんは「困難な状況だが、子どもたちが自分の育つ地域を好きになって、将来に可能性を感じられるようにしたい」と願う。詳細はホームページ(イベント名で検索)で。

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