6人任命拒否は「内閣府と考え共有し判断」 菅首相、代表質問で<学術会議問題>

2020年10月29日 22時31分

衆院本会議で代表質問に答弁する菅首相

 菅義偉首相の所信表明演説に対する代表質問が29日、衆参両院の本会議で行われた。首相は日本学術会議の会員候補6人の任命拒否について「最終的な決裁を行うまでの間に推薦状況は説明を受け、私の考え方は担当の内閣府とも共有し、それに基づき私が最終的な任命の判断をした」と述べた。(村上一樹)

 首相はこれまで、学術会議側が作成した105人の推薦候補者名簿を「見ていない」と発言。名簿を見ずに6人除外を決めたと説明していることに対し、共産党の志位和夫委員長は「語れば語るほど支離滅裂だ」と追及した。

◆「任命の変更は考えていない」

 首相は、任命拒否が学問の自由を脅かしかねないとの懸念に「会員らが個人として有する学問の自由を侵害し、会議の職務の独立性を侵害することになるとは考えていない」と反論。「今回の任命を変更することは考えていない」と強調した。
 衆院解散・総選挙の見通しを問われたのに対しては「新型コロナウイルス対策、経済再生が最優先。国民の政権への期待もそこそこにあると思う。まずは全力で取り組みたい」と答弁。「1年以内に行う必要があり、時間的な制約も前提にしながらよく考えていきたい」と述べるにとどめた。
 来年1月の発効が決まった核兵器禁止条約への対応に関しては「抑止力の維持強化を含め、緻密に現実的に核軍縮を前進させる道筋を追求していくことが適切」と述べ、日本政府として加わらない方針を繰り返した。発効後の締約国会議へのオブザーバー参加も「慎重に見極める必要がある」と消極的な姿勢を示した。

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