ハマスタ観客増実験にファンは…「盛り上がる」「まだコロナなのに」

2020年10月30日 21時34分
 新型コロナウイルス感染防止と大規模イベントを両立できるか検証するため、神奈川県やプロ野球DeNAなどは30日夜、横浜スタジアム(横浜市)での阪神戦で、収容人数の50%という上限を超えて観客を入れ、影響を調べる初の実証実験を実施した。 (丸山耀平)

定員の8割程度の観客数を想定して新型コロナウイルスの影響を調べる実証実験が行われるも空席の目立つ横浜スタジアムの観客席

◆目立つ空席…8割目標が5割程度

 横浜スタジアムの収容人数は立ち見席をのぞき約3万2400人。実証実験は3連戦で行われ、初日は収容人数の80%が目標だったが、平日のせいか、入場者数は1万6594人でかろうじて50%を超える程度だった。隣同士に座る観客もいたが、空席が目立った。最終日の11月1日に満員を目指す。
 球場内にはマスクの着用率を調べる高精細カメラや、売店やトイレの混雑状況を把握するための機器が設置された。観客には球場内の混雑状況をアプリで把握するよう求め、場内放送でマスクの着用を繰り返し呼び掛けた。

◆西村大臣も視察

 訪れた横浜市磯子区の三根大和さん(86)は「以前のように盛り上がった雰囲気で観戦できる」と歓迎。横須賀市の医療従事者の男性(48)は「感染者が出ないと確認できれば来年の東京五輪に向け、安心感につながると思う」と期待した。
 視察した西村康稔経済再生担当相は「専門家の意見も聞いた上で入場制限のさらなる緩和を考えたい」と意欲を示した。

◆専門家「事前検査が必要」

 ただ、不安の声も。
 今シーズン10試合ほど観戦したという同市青葉区の女性(59)は「活気が戻るのはうれしいが、コロナが収まったわけでない。『実証実験』と言うが、実験台にされるのか」と今回は観戦を見送った。
 感染症に詳しいけいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師は「国内の感染状況は安心できる状況ではない。もし実験を医学的な評価の参考にするには最低限、事前検査をして入場させるなどの工夫が必要」と話した。

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