<新型コロナ>「また楽しくボール追いたい」 台風被害…1年ぶり再開「高津親睦ソフトボールリーグ」

2020年10月31日 07時29分

リーグ戦代替え大会でマスクをして打席に立った選手をチームメートは密を避けて応援した=高津区の宇奈根多目的広場グラウンドで

 川崎市高津区の市民団体「高津親睦ソフトボールリーグ」が、昨年十月の台風19号や新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされた活動を一年ぶりに再開した。リーグ戦代替え大会を二十五日、多摩川河川敷のグラウンドで実施。一年ぶりにライバルチームと顔を合わせた「選手」らは「感染症対策をしっかりやり、またみんなで楽しくボールを追いたい」と口をそろえた。 (安田栄治)
 リーグ創設四十周年となった昨年、新たな歴史を刻む優勝チームが決まる目前の十月に襲いかかった台風19号は、同区にも大きな被害をもたらした。多摩川本川の氾濫こそ免れたが、河川敷にある宇奈根多目的広場のグラウンドは、激しい川の流れによって土が大きくえぐられ、木々もほとんどが流された。リーグ戦は続行不可能に。リーグ事務局次長の青山岳史さん(50)は「われわれの手で復旧することは不可能な状態。行政の力に頼るしかなかった」と振り返る。

昨年10月の台風19号による多摩川の増水で、土が削られて大きな穴が開いた宇奈根多目的広場のグラウンド(高津親睦ソフトボールリーグ提供)

 男子十八チーム、女子三チームが加盟し、十〜七十代の約五百人が親睦を深めながら白球を追ってきた。例年は三月に三百人近くが参加してグラウンドを整備し、手作りでリーグ戦開幕に臨んできた。だが今年は、行政によるグラウンド復旧・整備の完了が五月末となった上に、新型コロナウイルスの感染拡大で開催のめどが立たない時期が続いた。
 同区久地地区で経営する工場が浸水被害を受けた青山さん。工場の立て直しを図りながらリーグ戦再開を目指して毎月、役員会議を開き、感染症対策を話し合った。「医療従事者でつくる加盟チームもあり、再開にはどんな準備や取り決めが必要か、意見を聞きながら慎重に検討した。国の緊急事態宣言が解除されても、すぐにリーグ戦をはじめようという意見は一つも出なかった」と青山さん。
 他のイベントの感染症対策を参考にし、密を避け、大声での応援禁止、バットなど共有する道具の消毒など確認事項をホームページで周知させ、十、十一月に二度、リーグ戦代替え大会を実施することを決めた。
 十一チームと、個人参加者を集めた混成チームが出場した二十五日の大会は三チームずつに分かれてリーグ戦。「カキーンッ」という金属音が久しぶりに多摩川に響いた。来年春の開幕を目指して試験的に試合を重ね、プレー中にハイタッチをしなかったり、試合の開始、終了時のあいさつも本塁近くではなく各ベンチ前に整列して行ったりと、感染症対策を徹底した。
 同リーグの栗田栄治会長(70)は「みなさんの顔がそろったことがうれしい。リーグ戦再開を目指して感染症対策を徹底していくので、男女問わず、われわれのリーグに参加してほしい」と呼び掛けている。
 問い合わせは、高津親睦ソフトボールリーグのホームページへ。

関連キーワード

PR情報

神奈川の最新ニュース

記事一覧