巨大大陸「ゴンドワナ」の謎に迫る 小田原の生命の星・地球博物館 来月8日まで

2020年10月31日 07時33分

大陸衝突や分裂の歴史を紹介した企画展

 6億〜2億年前まで南半球に存在した巨大大陸「ゴンドワナ大陸」をテーマにした初の企画展「ゴンドワナ〜岩石が語る大陸の衝突と分裂」が、小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で開かれている。11月8日まで。大陸移動が生物の繁栄や絶滅に与えた影響にも言及している。 (西岡聖雄)
 ゴンドワナ大陸は、現在のアフリカや南米、インド、オーストラリア、南極で構成され、当時の陸地の65%を占めた。三億年前にプレート(厚さ百キロの岩盤)運動で北米、ユーラシア大陸と衝突し、全ての大陸が合体したパンゲア超大陸の一部となった。二億年前から各大陸に分裂し、現在の姿になっていく。
 企画展は、大陸の離合集散の謎を各地の岩石や宝石などの鉱物、化石でたどる。大陸衝突時の高圧と高熱環境下でできた岩石、ルビーなどを展示。うち、ブラジルのリチア電気石は見た目がネギそっくりで、SNS上で話題になっている。

ネギそっくりで話題のリチア電気石

 ゴンドワナ大陸で誕生した生物も紹介している。南米やアフリカなどに分布する淡水魚のアロワナは海を渡れないため、かつては陸続きだったことの生き証人。同様にゴンドワナ大陸が存在した証拠の植物化石の分布、海岸線の移り変わりで繁栄した三葉虫などを特集している。
 また、大陸衝突の身近な例として、北上するフィリピン海プレートに乗る丹沢地塊が五百五十万〜四百万年前、伊豆地塊が二百五十万〜百万年前に本州に衝突し、隆起して丹沢山地となった歴史もパネルで示した。
 家族で来た千葉県市川市の会社員平尾彩未さん(35)は「インドが大移動し、丹沢と同じようにヒマラヤ山脈ができたことを初めて知った」と喜んでいた。
 企画展は入場無料。問い合わせは同館=電0465(21)1515=へ。

ゴンドワナ大陸があったことを示す動物化石のレプリカ

ゴンドワナ大陸に関係する鉱物など=いずれも小田原市で

関連キーワード

PR情報

神奈川の最新ニュース

記事一覧