昭和天皇訪欧の旅 青年期の素顔20点 立川で写真展 「庶民的な人柄伝わる」

2020年10月31日 07時52分

昭和天皇の訪欧の旅を振り返る写真展=東京都立川市で

 来年は、昭和天皇が皇太子時代の大正期と、昭和時代に香淳皇后と訪れた二つの欧州歴訪の旅からそれぞれ100年と50年の節目を迎える。その足跡を写真で振り返る展覧会の第1弾として、「昭和天皇とヨーロッパの旅−天皇への学びの旅と国際親善」が「昭和天皇記念館」(東京都立川市)で開かれている。同記念館開館15周年の特別展示で、若かりし昭和天皇の親しみやすい写真を集めた。(編集委員・吉原康和)
 昭和天皇の外国訪問は、欧州二回と米国一回の計三回あるが、初の外遊となるヨーロッパに向けて軍艦「香取」で横浜港を出航したのは、東宮御学問所の学課を修了した後の一九二一年三月三日。帰国は九月三日だった。往路の寄港地は、すべて英国の植民地だったが、シンガポールまでの航路はテロを警戒して艦内で宿泊。セイロンで初めて公式上陸し、外国の地に宿泊した。
 英国には五月九日から三十日まで滞在。バッキンガム宮殿をはじめ、各地で熱烈な歓迎を受け、スコットランドにも足を延ばした。
 写真は、欧州に向かう途中、沖縄に立ち寄った際、首里城を見学して漏刻門(ろうこくもん)から退出する姿をはじめ、英国滞在中ではスコットランドのアソール公爵の居城近くでサケ釣りを満喫したり、英国の著名なプロゴルファーとゴルフ場を歩く姿など二十点を展示。皇太子の欧州訪問の様子を熱狂的に伝えた当時の絵はがきや記念切手も展示されている。
 同記念館の梶田明宏副館長は「昭和天皇の人気が沸騰し、庶民的な人柄が伝わったのは初の欧州歴訪だった。たとえば、ロンドン市長公邸を英国皇太子と一緒に馬車で出発される際、『君が代』の演奏に合わせて口笛を吹くエドワード皇太子のそばで、ほほ笑まれる昭和天皇の姿などをご覧いただければ」と話している。
 展示は十一月二十九日まで。月曜休館(十一月二十三日は開館、同二十四日休館)。入館料は一般が五百十円、大学・高校生三百円、中学・小学生百円、六十五歳以上四百十円。問い合わせは、同記念館=電042(540)0429=へ。

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