世田谷区「パートナーシップ制度」5年 性的少数者「特別な存在じゃない」 区役所でパネル展

2020年11月1日 06時52分

パートナーシップ宣誓制度を紹介するパネル展会場。写真を展示した男性と小野春さん(右)

 同性カップルを自治体が認める「パートナーシップ制度」が世田谷区で始まり五年になるのに合わせ、同区役所で、パネル展「世田谷区パートナーシップ宣誓5年間の歩みとここで暮らす私たち」展が三十一日始まった。制度やカップルの写真を紹介し、LGBTなど性的少数者への理解を進めるのが狙い。十三日まで。(奥野斐)
 手をつないで歩く女性カップルや、笑顔で互いを見る男性カップル。結婚式での一枚や、つないだ手、後ろ姿の写真もある。「いつか婚姻届を提出しおばあちゃん2人で年を重ねたい」「この街で生きていこうと二人で引っ越してきました」。そんなメッセージが添えられた十八組の姿が並ぶ。
 区と区内の当事者団体「世田谷DPR」との共催。「この街に住んでいる性的少数者のことを知ってほしい」と企画した。
 同区は、同性カップルの気持ちを受け止める取り組みとして、二〇一五年十一月にパートナーシップ宣誓制度を開始した。
 希望するカップルは区役所でパートナーシップ宣誓を行い、区は宣誓書受領証を交付する。今年九月三十日時点で百二十八組が利用している。
 展示では、区の調査で性的少数者の49・7%が「死にたいと思った」ことがあるとの数字も紹介する。
 LGBTに関するよくある誤解もまとめてあり「趣味みたいなものなんじゃないの?」との質問には「同性に惹(ひ)かれることも選んだものではなく、変えることができない」ことなどが書かれている。
 パートナーとの写真を展示したゲイの会社経営者(47)は、フランスで同性婚をしており「日本では独身になってしまう。パートナーシップを足掛かりに国内でも結婚できるようになってほしい」。
 区内で同性パートナーと子育てしている小野春さんは「特別な存在ではなく、普通に近所にいることを伝えられたら」と話した。
 区役所第三庁舎一階の「くみん窓口」待合スペース壁面に展示。入場無料。午前八時半〜午後五時。(土曜日は午前九時から)日曜・祝日は休み。(一日も閉庁日のため休み)

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