【動画】迫る「72時間」に懸命の捜索活動 全壊ビルから70歳男性救出に歓声 トルコ沖地震

2020年11月1日 21時22分
 【カイロ=蜘手美鶴】トルコとギリシャ沖のエーゲ海で起きた地震で、被害が集中しているトルコ西部イズミルでは1日、複数のビル倒壊現場で捜索活動が急ピッチで進められた。災害現場で生存率が下がる目安とされる「発生後72時間」が2日午後に迫り、1人でも多くの命を救おうと懸命の捜索が続いている。

10月31日、トルコ西部イズミルで、ビルの倒壊現場で生存者を捜索する救助隊(住民提供)

 トルコ政府によると58人が死亡、ギリシャでは2人が死亡し、死者は両国合わせて少なくとも60人、900人近くが負傷した。
 複数のビルが倒壊したイズミルのバイラクル地区。10月31日夜、7階建てのビルが全壊した現場から男性(70)が生きて運び出されると、現場に集まった人たちから歓声が上がった。捜索活動に参加したムスタファ・ナーセスさん(44)は本紙の電話取材に「救出できて本当にうれしかった。まだ中に住民がいるので、早く助けたい」と話した。
 がれきの中にはガスが充満している場合があり、捜索は慎重に進められている。現場は夜になると冷え込むが、行方不明者の家族らが現場に集まり、夜通し活動を見守っているという。
 地元メディアによると、これまでに100人以上が救出されたが、まだ約180人が行方不明。イズミルでは約20棟のビルが全半壊し、周辺にある約2000人分の住宅も倒壊の危機にあるという。被災者はモスクやボランティアらが設営したテントに身を寄せている。
 地震は10月30日午後2時50分(日本時間同8時50分)ごろ発生。トルコ沿岸部やギリシャ島部では小規模の津波の被害があった。

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