調布の市道陥没 階段、塀に亀裂/シャッター閉まらない 住民ら緊急集会、訴え相次ぐ

2020年11月4日 07時19分

市道陥没が発生した現場周辺の住民らが参加した緊急住民集会=いずれも調布市で

 東京外かく環状道路(東京外環道)のトンネル工事のルート上にある調布市東つつじケ丘二丁目の市道が陥没した問題で、現場周辺の地元住民らによる緊急集会が三日、市内で初めて開かれた。地下四十七メートルで行われた掘削作業に伴う振動で家屋の一部に「亀裂が入った」「シャッターが閉まらなくなった」などの被害の報告や振動や騒音に悩まされたという訴えが相次いだ。(花井勝規)
 集会は東京外環道計画の見直しを求める「調布・外環沿線住民の会」や「野川べりの会」が呼び掛け、地元住民三十五人を含む約五十人が参加した。
 「二階に上がるための外階段で亀裂が大きくなったり、車庫のシャッターが閉まらなくなったりした。深刻な事態だ」。現場のすぐ近くを流れる入間川沿いに住む五十代の男性会社員はそう嘆いた。別の男性は「車庫の前のひび割れが大きくなり、へこみも大きくなった。浴室の扉が自然に閉まっちゃうようになった。工事の影響で家が傾いているのか」と窮状を訴えた。
 隣家との境にある塀に一メートルにわたる亀裂が入ったという女性は「事業者に聞くと『工事が終わってから(塀の)傷を直す』と言われた。このままでは家の資産価値が下がってしまう」と不安を口にした。
 野川べりの会のメンバーで、陥没現場から三十メートルほどの住宅に住む主婦菊地春代さん(64)は「わが家の下では九月十一日から十二日にかけシールドマシンが通った。その数日前から下から突き上げられるような地震のような震動を感じ、ガラス戸がガタガタうるさかった」と話し、庭の縁石や隣家との壁の隙間が広がったと報告した。
 「ドーン、ドーンと地響きがした」などとトンネル工事に伴う振動や騒音に対する発言も相次いだ。入間川に近い現地の軟弱な地盤と陥没との関連を指摘する声もあった。滝坂小地区協議会の幹部は「古くから住んでいる人は知っているが、現場周辺は『入間の田んぼ』と呼ばれ、おじいさんとおばあさんが田んぼに行ったら一緒に沈んでしまうほどぬかるみが深い場所だった」と話した。

陥没が発生した直後の現場の様子(住民撮影)


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