飲酒の人身事故横ばい コロナ禍、全国では減少

2020年11月4日 07時30分

越谷市中心部で実施された飲酒運転の大規模検問

 飲酒運転による人身事故件数が全国で減る中、県内では昨年同期比で一件増と、ほぼ同じ水準で推移している。新型コロナウイルスの影響で外食を控える人もいる中、県警は「自宅で飲酒してから運転するケースが増えているのでは」と推測。飲酒機会が増える年末に向けて事故を抑止するため、各地で一斉検問などを実施する。(杉原雄介)
 県警によると、一〜九月の飲酒運転取り締まり件数は七百三十三件(前年同期比六十一件減)。一方、同期間の飲酒運転による人身事故件数は九十五件(同一件増)で、うち死亡事故は六件(同)となっている。新型コロナによる緊急事態宣言が出された四、五月も、飲酒運転絡みの人身事故件数は計二十件と、他の月と比べて減少傾向は見られなかった。
 警察庁によると、一〜九月の全国の飲酒運転による人身事故は千八百四十四件(同三百六十件減)。前年同期で増えているのは十三道県で、関東では埼玉と神奈川(九件増)のみとなっている。
 埼玉県警交通指導課によると、飲酒運転で摘発されたり、事故を起こしたりした運転手が「酒が飲み足りなくてコンビニに買いに行った」とか「家の近場だから大丈夫だと思った」などと話すケースもあったという。担当者は「コロナで飲食店での飲酒が減った分、家で飲むことが増えたのではないか。コンビニで酒を買い足そうと酔ったまま運転したり、二日酔いの状態で翌朝運転している可能性がある」と話す。
 中でも越谷市内で飲酒運転による人身事故が目立つといい、十月二十三日にJR南越谷駅周辺の四カ所で検問を実施。飲酒後の帰宅時間帯にあたる午後八〜十時ごろ、越谷署員や交通機動隊員ら五十人が運転手の呼気検査を行った。交通安全対策推進室の本多一美室長は「前夜に飲みすぎた場合は、翌朝もアルコールが残っている恐れがあるので運転を避けてほしい」と注意を呼び掛けている。

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