「任命拒否は政治的横やり」 国会前で学生らが学術会議問題に抗議

2020年11月4日 08時00分
 日本学術会議の新会員任命拒否問題を巡って、学者や学生らが3日、東京・永田町の国会議事堂前で抗議集会を開き、約800人(主催者発表)が集まった。参加者らは「学問の自由を守れ、拒否された六人を直ちに任命せよ」と訴えた。

日本学術会議の新会員任命拒否問題に抗議する人たちが国会前で声を上げた=3日、東京・永田町で

 集会は、「安全保障関連法に反対する学者の会」と「全国大学有志の会」が主催した。映画監督らも加わり、10人が発言。任命を拒否された岡田正則早稲田大教授(行政法)ら3人もメッセージを寄せた。
 全国大学院生協議会議長で、一橋大学の大学院生梅垣緑さん(27)は、「任命拒否は政治的な横やり」と指摘。「菅義偉首相は学問の自由や専門性への無理解があり、大学生の不安をかき立てている」と話した。

国会前で日本学術会議の新会員任命拒否問題に抗議の声を上げる人たち=3日、東京・永田町で

 加えて、菅首相が任命拒否問題に触れて「学術会議の多様性が大事」と説明したことに「あきれている。若手の職場が少なくなっているのは、自民党の行財政改革のせい。その場しのぎの発言ではないか」と訴えると、集まった市民から「そうだ」と声が上がった。
 お茶の水女子大学名誉教授で、日本学術会議元会員の戒能民江さんは、「6人は名誉を傷つけられた。直ちに撤回してほしい」と力を込めた。ノンフィクション作家で日本ペンクラブの吉岡忍会長は、学術研究が軍事研究に利用されることを危惧し、「文化の問題にも関わってくる。長期的な視点で見ていく必要がある」と訴えた。(井上真典)

PR情報

社会の新着

記事一覧