トランプ氏が恐れる郵便投票の開票…激戦州でバイデン氏逆転も<アメリカ大統領選>

2020年11月4日 19時58分

3日、米ペンシルベニア州で、郵便投票と期日前投票の開票作業に当たる関係者=AP

 米大統領戦で、トランプ米大統領が4日未明に行った演説で自身の勝利に自信を示し、今後の開票作業を認めようとしないのは不安の表れともいえる。勝敗のカギを握る東部ペンシルベニア、中西部ミシガン州などの結果が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により空前のペースで増えた郵便投票の開票結果の積み上げで不利に働く可能性があると考えているからだ。

◆6400万票超の多くが民主党に

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、3日現在、期日前投票は1億人を超え、うち郵便投票は約6460万票に上った。その多くが、感染を警戒する民主党支持者だとされる。
 同紙によると、3州のうち4日午前(東部時間)の時点で、ペンシルベニアでトランプ氏がバイデン氏をリード。同州では得票差は約70万票に上る。トランプ氏は4日未明、ホワイトハウスで同州での勝利を確信してみせた上で「(バイデン氏が追いつくのは)不可能だ」と強調した。

◆集計完了まで数日

 ただ同州の場合、郵便投票は投票日の3日後の6日到着分まで集計が認められており、同紙によると、4日未明の段階でまだ約200万票分が未集計。このうちの大部分が郵便投票とみられ、同州のトム・ウルフ知事(民主党)はツイッターで「100万票を超える郵便投票がまだ集計されていない」と訴えた。
 ウィルクス大のベンジャミン・トル助教は「(東部の大都市)フィラデルフィアやその郊外など、バイデン氏が強い地域の郵便投票分がまだ集計されていない。すべて数えるにはあと数日かかるだろう」と指摘。米メディアによると、州当局者も同様の認識を示している。

◆早すぎた勝利宣言

 トランプ氏は演説時、ミシガン州で約30万票、ウィスコンシン州で約10万票リードしていたことから、両州でも一方的に「勝利」を宣言。だが、ミシガンは約140万票、ウィスコンシンは60万票分がそれぞれ集計されていない。しかも両州ではその後、バイデン氏が逆転するなど、予断を許さない展開となっている。 (ワシントン・岩田仲弘)

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