調布陥没近くの地下に巨大空洞 トンネル掘削の振動原因か

2020年11月4日 21時20分

東京外かく環状道路工事現場付近の空撮写真。だ円部分は地中に空洞が確認されたおおよその位置。左の円は陥没現場=4日午後、本社ヘリ「おおづる」から

 東京都調布市で工事中の東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事のルート上で起きた市道陥没で、東日本高速道路(NEXCO東日本)は4日、現場近くの地中に長さ約30メートル、幅約4メートル、高さ約3メートルの空洞が見つかったと発表した。トンネルを掘削するシールドマシンの振動で空洞が生じた可能性があるが、NEXCO東日本は「因果関係は現段階では不明」とし、調査を続ける方針。 (梅野光春)

◆長さ30m、幅4m、高さ3m、上には住宅

 空洞の上面は地表から深さ約5メートル。地表から深さ約47メートルにある外環道のトンネルのルートをなぞる形で延び、南端は陥没現場から十数メートルの位置にあるという。空洞上の地表には2階建て集合住宅などがある。
 NEXCO東日本は「専門家に確認したところ、ただちに地表が陥没する恐れはないが、速やかに空洞を土砂で埋め戻す」と説明。避難は呼び掛けていない。

地下に空洞が見つかったボーリング調査の現場。周辺住民からトンネル工事の振動に対する苦情が多く出ていた=4日、東京都調布市東つつじケ丘で

 10月18日に起きた市道陥没を受け、NEXCO東日本は同月27日、周辺8カ所のボーリング調査を開始。今月2日、現場から約40メートル北の地点で空洞が見つかり、レーザーやカメラで大きさを調べていた。
 空洞の地下では9~10月、前部の巨大な回転刃で地盤を掘り進むシールドマシンが通過。付近住民は強い振動を感じていた。陥没後、工事は中断している。
 NEXCO東日本は地下の工事現場で出水などの異常はなかったとしており、5日には原因を調べるため、有識者委員会を開く。

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