元女子大生の乳児遺棄に「望まぬ妊娠、一人で悩まず相談を」 電話相談、養子縁組支援の団体

2020年11月5日 05時55分

「ベアホープ」のホームページ

 就職活動中だった元女子大生(23)が生後間もない女児の遺体を東京・新橋の公園に埋めたとして、警視庁に逮捕される事件が起きた。妊娠や特別養子縁組についての相談を受け付けている一般社団法人「ベアホープ」(東京都東久留米市)の赤尾さく美理事は「思いがけない妊娠をし、自分だけで育てられないと感じた場合でも、公的支援や特別養子縁組の制度を利用する選択肢もある。一人で悩まずに相談してほしい」と呼び掛ける。
 同団体では、社会福祉士や助産師ら16人が相談に応じる。例年、年間の相談件数は約300件だが、今年は約2倍増のペースになっている。
 赤尾さんは「コロナ禍で失業するなどし、経済的に困窮して出産や育児に悩む女性が増えている可能性がある」と懸念する。
 養育困難との相談を受けた場合、赤尾さんは母親を公的支援につなげる。それでも難しい場合、実親が子どもとの法的な親子関係を解消し、別の夫婦に実子として育ててもらう特別養子縁組の利用も検討する。子どもがほしいとして、特別養子縁組を希望する夫婦は少なくない。
 ただ、妊娠や養育の相談を受け付ける行政の窓口や民間団体が全国にあるにもかかわらず、十分に知られておらず、情報不足で悩み続ける女性は多いという。
 赤尾さんは「相談窓口を周知し、保健師や医療関係者と協力して、迅速で的確な支援をしたい」と話す。

「全国妊娠SOSネットワーク」のホームページ

 相談窓口の一覧は、一般社団法人「全国妊娠SOSネットワーク」の「全国のにんしんSOS相談窓口」へ。 (奥村圭吾)

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