はらだ有彩 東京23話 荒川区 「明烏夢泡雪」・落語「明烏」

2020年11月11日 12時03分

古典の人情噺を現代版にリブートする話題作。イラストやテキスタイルデザインも手がける多彩な作家、はらだ有彩さんが、古典の人情噺を元に、現代版としてリブートする話題の新感覚ショートショート。 東京23区を舞台に繰り広げられる人情噺を、軽やかなタッチで描き下ろします。


毎晩、死ぬ夢を見るんです。決まって同じ夢なんです。
夢の中ではいつも雪が降っている。僕は茉奈の手を握っています。誰って、浦里茉奈ですよ。知ってるくせに。
茉奈の手は冷えきって震えているのに、僕と彼女の脈拍が響き合う指先だけがぽかぽかと温かい。温かいんです。それが嬉しくて、たまらなくて、僕はいっそう強く握る。息を潜めてじっと僕を見ている茉奈の、黒い目玉を道路照明灯のオレンジ色が静かに滑っていく。
ええ、夜行バスに乗っていたんです。誰かがカーテンを閉め忘れたんでしょうね。なにしろ、乗客の大半がスキーの荷物を風呂敷に包んだ若者たちで、みんな浮かれていましたから。そう、風呂敷です。
……夢の中では、たぶん1970年代の終わりくらいを生きているんです、僕たちは。言いませんでしたっけ。まあ、夢ですから、そういうこともあるでしょう。
スキーが随分流行ってましてねえ。僕の甥なんかも、スキーは運動神経がなくてもサマになるからモテるんだ、と言ってよく出かけてましたよ。モテるためにフォークバンドをやるようなやつでした。甥といっても、夢の中の甥なんですけどね。
パラレル・ワールドって存在するのかなあ。君、どう思いますか。
夢の中の僕も、こうして君と喋っている僕も、確かに時任次郎という同じ男なんだけど、でも、明らかに別の人間なんです。それでも、はっきりと僕と茉奈だと分かるんです。ああ、これは、いつかの時代、どこかの場所を生きたかもしれない僕と茉奈なのだと。
時代と場所が変わろうと、夢の中であろうと、僕は茉奈に苦労ばかりさせていました。そんなところだけ現実と変わらないんです。夢なんだから、思い通りになってくれてもいいのにね。
両親に結婚を反対されて、家を飛び出しました。よくある話です。
僕の親父は繊維街で商売をやっていました。終戦後、早くに向こうの生地を仕入れたのが当たって、なかなか大きい店でした。僕は昭和21年の生まれだから、その頃の記憶はないんですけどね。夢なのに過去があるって、不思議だよね。
茉奈は近所の洋裁学校の生徒で、いつも妙な柄の服を着ていたな。その頃の僕は、とんだ奥手でね。年下の茉奈の方が、面白がって声をかけてきたんだ。あんなのは初めてだった。最初に寝た時だって、揶揄われてるんだと思っていました。だけど茉奈ときたら、朝になっても僕を布団から出さないんだ。次郎さん、仕事に遅れてよ、なんて言いながらぎゅっと足を絡めたりしてさ。え?ああ、そう。聞いてくれたってバチは当たらないと思いますがね。
とにかく、茉奈の服装が派手に見えたのか、何なのか、両親は断固として結婚を認めなかった。それで腹を立てて出奔したというわけです。だけど結局は苦労知らずの坊ちゃんだったんだ。とても暮らしていけなかった。しばらくは長距離トラックの運転手などしていたんですが、トラブルを起こして、解雇されたんです。どうしようもなくなって、疲れ果てて、茉奈と二人でもう、どこか知らないところへ行ってしまおうと捨て鉢になって決めました。
唯一の心残りは、東京に残してきたみどりのことです。みどりは茉奈に懐いている子供で、ご両親を早くに亡くして親戚の家に引き取られてきたそうです。その家というのが茉奈の隣家で、茉奈はいつもみどりの遊び相手になっていました。たぶん茉奈も暗いバスの中で、同じことを考えていたでしょう。みどりは僕たちにとって、いっそ子供のようなものでしたから。かわいい子です。いい子なんです。だけど連れて来られるはずもなかった。よそ様の子ですからね。
突然、ごおんという衝撃が僕たちを襲います。いつもそうなんです。いつも同じ夢です。
バスが滑落したんです。夢の中で、僕たちは必ず事故に遭う。茉奈の手を離さないように強く握る。茉奈の方でも、空いた腕で僕を掻き抱く。強い力です。衝撃の中で柔らかい胸に頬をすり寄せると、彼女の粟立った心臓の音が聞こえる。温かい。温かいんです。僕の心はなぜか、最初から結末を知っていたかのように凪いでいる。ただ、茉奈のこの温もりも、愛おしい鼓動も、全てがこれから永遠に失われるのだと思うと、それだけが惜しい。
暗転。
それでおしまいです。毎晩、そういう夢を見るんです。おかしいでしょう。起きると全身汗びっしょりで、布団には見慣れた茉奈が眠っている。夜になればまた問屋の息子として生きて死ぬ。
いや、だから、夢の話ですよ。知ってるくせに。僕と茉奈は、実際には駆け落ちなんてしていない。現実の僕は、家を飛び出す勇気もない、腰抜けなんですよ。
実は今日は、夢の話をしに来たんじゃないんだ。お別れを言いに来たんです。親の会社の取引先の娘さんと、僕は来月結婚するんです。
残念だけど、僕はもうだめです。僕たちはだめです。きっとそう決まっているんです。そういう筋書きなんです。
君ともこれきりお別れですね。ずいぶん世話になりました。
ありがとう。さようなら。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

毎晩、死ぬ夢を見るんだ。決まって同じ夢を。
夢の中ではいつも雪が降っている。俺は茉奈の手を握っている。誰って、浦里茉奈だよ。知ってるだろう。
茉奈の手は冷えきって震えているのに、俺と彼女の脈拍が響き合う指先だけがぽかぽかと温かい。温かいんだ。それが嬉しくて、たまらなくて、俺はいっそう強く握る。息を潜めてじっと僕を見ている茉奈の、黒い目玉を煙が包む。
白々と霞むライブハウスの煙だ。その頃は今みたいに禁煙も喫煙もなかったし、渋谷の店だって、どこもできたばかりだったから。
……夢の中では、たぶん1980年代を生きているんだ、俺たちは。前にも言わなかったっけ?まあ、夢だから、そういうこともあるんだろう。
みんな音楽に現を抜かしていたなあ。俺も若いころは「ミュージシャンになるんだ」とか言って、家出の真似事をしては連れ戻されていたものだ。俺はボズ・スキャッグスが好きで、クロスオーバーイレブンを夢中になって聴いていた。本当に「夢中」なんだけどさ。
パラレル・ワールドって存在するのかなあ。あんた、どう思う?
夢の中の俺も、こうしてあんたと喋っている俺も、確かに時任次郎という同じ男なんだけど、でも、明らかに別の人間なんだ。それでも、はっきりと俺と茉奈だと分かる。ああ、これは、いつかの時代、どこかの場所を生きたかもしれない俺と茉奈なんだと。
時代と場所が変わろうと、夢の中であろうと、俺は茉奈に苦労ばかりさせていた。そんなところだけ現実と変わらないんだ。夢なんだから、思い通りになってくれてもいいのになあ。
両親に結婚を反対されて、家を飛び出してね。よくある話だ。
実家は缶飲料なんかの製造業をやってたんだ。戦後しばらくは缶詰加工を生業としていたらしいけど、よく知らない。俺は昭和37年の生まれだから。夢なのに過去があるっていうのも、不思議な話だな。
高校を出てすぐに、親父の会社に入るよう言われて、だけど俺はさっきも言ったようにミュージシャンになりたかったから、あれこれ理由をつけてひとまずは商品の配達員をやることに成功した。ライブハウスに出入りできるしね。茉奈は仕入れ先のライブハウスで働いていて、佐野元春が好きだったな。茉奈は大人だった。好きな音楽について尋ねるときに、「あんた、誰が恋人なの」なんて言うんだぜ。それに俺をまるで弟みたいに扱うんだ。最初に寝た時だって、揶揄われてるんだと思っていたっけ。だけど茉奈ときたら、朝になっても僕を布団から出さないんだ。次郎クン、仕事に遅れちゃまずいんじゃない、なんて言いながらぎゅっと足を絡めたりしてさ。え?ああ、そう。聞いてくれたってバチは当たらないと思うけどな。
とにかく、両親は俺を懇意にしている取引先の娘と結婚させるつもりだったから、断固として結婚を認めなかった。それで一度は別れたものの、諦めきれなくて駆け落ちしたというわけだ。
一年後に娘のみどりが生まれて、三ノ輪橋に小さいアパートを借りた。俺はもうミュージシャンになりたいとは言わなかったけど、休みの日には茉奈と都電に乗って池袋のサンシャインシティにレコードを見に行ったりもした。金がないから、いつも見るだけだったけど。金がないから、茉奈も働きに出た。三河島で茉奈の親父さんが焼き肉屋をやっていて、よくみどりを預かってくれた。
その日は2歳になったばかりのみどりを連れて、俺は茉奈と荒川自然公園へ行ったはずだ。やっぱり雪が降っていた。低いアスレチックジムにじっと腰かけたみどりに、茉奈が「みどりちゃん、遊ばないの?」とにこにこ聞いている。俺は二人に向かってカメラを構えている。親父さんに貰ったカメラだ。
突然、後頭部が殴られたように痛む。いつもそうなんだ。いつも同じ夢だ。
めちゃくちゃな働き方をしたのが祟ったのだろう。夢の中で、俺は必ずこんな風に頭を押さえて倒れるんだ。みどりを抱きかかえて駆け寄ってきた茉奈の手を強く握る。茉奈の方でも、空いた腕で俺を掻き抱く。強い力だった。柔らかい胸に頬をすり寄せると、彼女の粟立った心臓の音が聞こえる。温かい。温かいんだ。俺の心はなぜか、最初から結末を知っていたかのように凪いでいる。ただ、撮ったばかりの写真を現像することも、見ることも、永遠に叶わないのだと思うと、それだけが惜しい。
暗転。
それでおしまい。毎晩、そういう夢を見るんだ。おかしいだろう。起きると全身汗びっしょりで、布団には見慣れた茉奈が眠っている。夜になればあの三ノ輪橋のアパートに辿り着く。
いや、だから、夢の話だって。知ってるだろう。俺と茉奈は、音楽なんてさっぱり分からない。
実は今日は、夢の話をしに来たんじゃない。お別れを言いに来たんだ。うん、いよいよ店を手放すことに決めたんだ。これまで苦労してもがいてきたが、到底続けられなくなっちまった。
残念だけど、俺はもうだめだ。俺たちはだめだ。きっとそう決まっている。そういう筋書きなんだ。
あんたともこれきりお別れだな。ずいぶん世話になった。
ありがとう。さようなら。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

毎晩、死ぬ夢を見るんです。決まって同じ夢なんです。
夢の中ではいつも雪が降っている。私は茉奈の手を握っています。誰って、浦里茉奈ですよ。ご存じのはずです。
茉奈の手は冷えきって震えているのに、私と彼女の脈拍が響き合う指先だけがぽかぽかと温かい。温かいんです。それが嬉しくて、たまらなくて、私はいっそう強く握る。息を潜めてじっと私を見ている茉奈の、黒い目玉にコーヒーの湯気が写り込む。
そう、私たちの店の最終営業日でした。最終日といっても、ささやかなものです。何ですか、10年ほど前からブームとかで、街におしゃれな喫茶店——オープン・カフェというんでしたね——がたくさんできたでしょう。それですっかり客足が遠のいてしまってねえ。
……夢の中では、たぶん2000年代を生きているんです、私たちは。言いませんでしたっけ。まあ、夢ですから、そういうこともあるんでしょう。よく出前に行っていたオフィスも、めっきり呼んでくれなくなりましたね。さびしいことです。お得意様といっても、夢の中のお客さんなんですけどね。
パラレル・ワールドって存在するんでしょうか。あなた、どう思いますか。
夢の中の私も、こうしてあなたと喋っている私も、確かに時任次郎という同じ男なんですが、でも、明らかに別の人間です。それでも、はっきりと私と茉奈だと分かるんです。ああ、これは、いつかの時代、どこかの場所を生きたかもしれない私と茉奈なのだと。
時代と場所が変わろうと、夢の中であろうと、私は茉奈に苦労ばかりさせていました。そんなところだけ現実と変わらないんです。夢なんだから、思い通りになってくれても、いいのにね。
オープンしたのは戦前ですよ。私は最初は客だったんです。昭和の初めごろに当時のオーナー夫婦が一念発起して開いたお店でねえ。私はこの店で茉奈と出会ったのです。うっかり財布を忘れて困っていたら「あんた、いつもいる人だね」なんて言って、コーヒー代を立て替えてくれて、もう、ころっと参っちゃってね。後でオーナーに「常連さんだし、ツケにしてもよかったんだけど、気を利かせて黙っといたんだぜ」なんて言われて、恥ずかしかったですね。茉奈は同い年とは思えないほど大人っぽくて、どぎまぎしたものです。一緒に暮らすようになっても、茉奈の寝顔を見るたびに夢じゃないかと疑いました。まあ、夢なんですけど。
出会ってから1年ほど経っていたから、昭和55年だったかな。オーナーが身体を悪くされたから店を畳むと聞いて、居ても立ってもいられなくなりました。ここは茉奈と私の思い出の店ですから。思い切って跡を継ぐことにしたら、実の親父の方がもう、カンカンでね。そりゃあそうです、ようやく就職した息子が、ろくに勤めもせずに脱サラするなんて言い出すんですから。ほぼ勘当です。それでも昭和の終わりにオーナーが亡くなったときには、ああ、間違ってなかった、店を残しておいてよかったと茉奈と二人で泣いたものです。
だからこそ、店を残すことに拘り過ぎたのかもしれません。平成になって、周りのお店はどんどんモダンにリニューアルしていくというのに、うちは改装しなかったからね。店を残すために店を変えることが、できなかったんです。それからどうにか10年ちょっと続けてきましたが、どうにも立ち行かなくなりました。
唯一の心残りは、みどりちゃんのことです。みどりちゃんは、学校が終わったらよくうちに預けられていました。お母さんが迎えに来るまで、隅のテーブルで漫画を読んでいたっけ。お家の事情は知りませんけれど、近所に住んでいる、いい子です。この店がなくなったら、あの子はどこで迎えを待つのかな。そう思うと申し訳なくてねえ。
茉奈が、最後の看板を片付けるために、店の階段を登っていく。この店は入口が1階に、喫茶室が地下にあるのです。
何度も夢を見ては起きてを繰り返しているうちに、私はある時気づいてしまいました。この夢がいつも必ず同じところで終わるということに。茉奈が電飾看板を抱えて戻ってくるとき、私は必ず階段の下でマットを掃除しています。目が悪くなった茉奈は雪で塗れた電気コードが垂れ下がっていることに気づかない。あ、と思ったときにはごとんと大きな音がして、茉奈が転がり落ちてくる。それを受け止めようとして私は——
暗転。
いつもそうなんです。いつも同じ夢です。夢の中で、私たちは必ず同じ最期を迎える。そのことに、私は夢の中で気づいてしまったのです。
気づいたなら、何とかすればいいとお思いでしょう。コードを踏まなければ、茉奈は転落しない。私はそれを知っています。だけど、これからどうしていけばいいというんだろう。もう25年も、コーヒーを淹れることしかしてこなかった。私と茉奈はこの店と一緒にあった。そんな風にほんの一瞬躊躇しているうちに、茉奈がコードを踏んづけて足を踏み外す。私の心は麻痺したように凪いでいる。私たちはきっとそう決まっているんです。そういう筋書きなんです。
そう思っていました。
実は今日は、夢の話をしに来たんじゃないんだ。お別れを言いに来たんです。
物語を繰り返し読むほどに、私たちはストーリーが自分の人生だと思い込んでしまう。ああ、たぶん、このまま、想像通りの結末に至るのだろう。時任次郎と、浦里茉奈という人物は、ここで必ず終わるという運命なのだろう。そう考えると、台本を渡されたように、他のシナリオを忘れられる。今までもそうしてきました。
ただ、茉奈の淹れたコーヒーと、私の淹れたコーヒーの、味がほんの僅かに違うこと。違いが私たちにしか分からないこと。そのことに気づくために費やしてきた時間がこれからも永遠に失われるのだと思うと、それだけが惜しい。
何千回も見た夢の中で、私は階段を登ろうとする茉奈を呼び止めました。
もう少しだけ開けておこう。どうせ最終日なんだから、明日の疲れを気にすることもあるまい。茉奈は不思議そうな顔をしながらも頷いて、私のために最後の湯を沸かし始めます。私も最後の豆を掬います。
外はしんしんと雪が降っている。古びた暖房はもうずっと効きが悪くて、茉奈の手は氷のようだ。だけど私と彼女の脈拍が響き合う指先がぽかぽかと温かい。コーヒーカップも、湯気も温かいんです。それが嬉しくて、たまらなくて、私はカップと一緒に茉奈の手を強く握る。息を潜めてじっと僕を見ている、茉奈の黒い目玉。
夢見がちとか、夢物語とか言いますけれど、私は醒めずにこの生涯を生きることに決めました。だからあなたに夢の話をすることも、もう二度とないでしょう。これきりお別れです。ずいぶん世話になりました。
湯気の中、からんころんとドアベルが鳴ります。みどりちゃんが挨拶に来てくれたのです。私はもう行きます。小さなお客様に最後のケーキを出して、それから、看板の雪を掃わなければなりませんから。
ありがとう、さようなら。

覚え書き・《明烏夢泡雪》・《落語「明烏」》
「明烏夢泡雪」は新内節の一曲です。三河島、あるいは山野堀(台東区)で実際に起きた心中事件がモチーフだとされています。
浦里の馴染みの時次郎は、家の金も持ち出し使い果たして首が回らない。それでも隠れて逢引きしていたところを店の者に見つかり、時次郎は殴られ叩き出され、浦里は雪の庭に縛られて折檻されてしまう。折檻を止めようとした浦里の禿・みどりも一緒に雪責めにされる始末。戻ってきた時次郎に助け出された浦里は、もうどうなってもいい、みどりも連れて三人で逃げようと決意する。思い切って塀から飛び降りると、なんと、夢であった……という「夢オチ」です。
その「明烏夢泡雪」の冒頭部分、時次郎と浦里の出会いのみを描いたのが落語「明烏」です。吉原に拒否反応を示す真面目な時次郎が、花魁・浦里と同衾して手のひらを返すというストーリー。ことさらにコミカルなこのサゲからは、二人の結末は想像もできません。
夢だったらよかったのに、と時次郎と浦里は思ったでしょうか。どこからが夢ならよかったのでしょう。

はらだ有彩

関西出身。テキスト、テキスタイル、イラストレーションを作るテキストレーター。2014年から、テキストとイラストレーションをテキスタイルにして身につけるブランド《mon.you.moyo》を開始。2018年5月、日本の民話に登場する女の子の心情に寄り添う本『日本のヤバい女の子』(柏書房)刊行。「wezzy」「リノスタ」などウェブメディア、『文藝』『東京人』『装苑』など雑誌への寄稿。
◆はらだ有彩公式サイト:https://arisaharada.com/
◆Twitter :@hurry1116
◆Instagram :@arisa_harada

書籍化された これまでの「東京23話」


加藤千恵の東京23話
幻冬舎文庫「この街でわたしたちは」



松田青子の東京23話
河出書房新社「東京 しるしのある風景」



山内マリコの東京23話
ポプラ社「東京23話」

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