物価目標の達成に「戦略の検討必要」 日銀委員が指摘

2020年11月5日 05時50分
 日銀は4日、9月16、17日の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。政策委員の1人が、前年比2%の物価上昇目標に達成のめどが立たないことから「達成に向けた戦略をあらためて検討することが必要」と指摘した。
 これに関し、黒田東彦総裁は4日に名古屋市での金融経済懇談会にオンライン出席した後の会見で、「欧米のほとんどの中央銀行が、2%目標を実現していないが目標を変えていない。日銀も政策の枠組みを変える必要があるとは考えていない」とした。
 2%目標を巡っては、日銀は2年程度で実現する目標を掲げたが、7年以上過ぎた今も達成できていない。最近はコロナ禍の影響もあって、物価は前年比でマイナス圏に沈んでいる。
 会見ではこのほか、米大統領選の結果が経済に与える影響を問われ、黒田氏は「先進国の中で米経済はしっかりした足取りで回復しており、(こうした傾向が)変更されるとは思わない」との見解を示した。円高など為替に与える影響を注視するとして「情勢に応じて適切な対応を取る」と述べた。(皆川剛)

関連キーワード


おすすめ情報

経済の新着

記事一覧