<座間事件裁判>「殺害の承諾なかった」中間論告で検察が指摘 

2020年11月5日 19時40分
 神奈川県座間市で男女9人が殺害された事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が5日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)であり、4~7人目の被害者の女性4人に関する中間論告・弁論が行われた。検察側は「殺害の承諾はなかった」と述べ、弁護側は「承諾がなかったと言うには疑問が残る」と反論した。
 10~20代の4人は、ツイッターで自殺願望を投稿したことなどをきっかけに白石被告と知り合い、殺害承諾の有無が争点。検察側は「死にたいという気持ちを持っていたとしても、殺害承諾は別問題。性的暴行を伴う方法で殺害されることは想定していなかった」と指摘。「性欲を満たし、お金を得るための単なる殺人」とした。
 弁護側は「被害者は命を絶つために白石被告の自宅を訪れた。事前に提案された通りの状況で殺害されており、承諾がなかったとは立証しきれていない」と主張。被告がこれまでの本人質問で承諾はなかったと明言していることには「供述は一貫性がなく不自然で、信用できない」と述べた。
 通常の裁判では論告・弁論は1回だが、白石被告の公判では裁判員の負担軽減や論点整理のため被害者を3グループに分け、それぞれ冒頭陳述と中間論告・弁論を行っている。次回10日は8、9人目についての審理が始まる。(林朋実)

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